7MHz,10MHz,18MHz 3Band Vertical

ベースローディングコイルに5.5mのエレメントを付けました。そして、同じく5.5mのカウンターポイズを取り付けて測定すると、7MHzではほぼ同調が取れていましたがカウンターポイズを短くする方が良い結果になりました。10MHzではほぼそのままで同調が取れました。
展開すればすぐに使用できるよう、エレメントとカウンターポイズはBNCコネクタに直付けです。
6mほどの振出式ファイバーポールに取り付け、同軸ケーブルでリグと接続しています。収納が大変コンパクトになりますので、ちょっとした移動で便利に使っています。

もっとスマートな形にできないかと試行錯誤して、直接コネクタにコイルを取り付ける方法を考えました。

写真の一番下側が製作したベースローディングのバーチカルアンテナです。真ん中は
5.5mのカウンターポイズで、ワニグチクリップを付けています。

ボトルキャップでカバーしたものと比べてだいぶスマートになったと思います。


実際にポールに取り付け、カウンターポイズを地面に這わせて測定しました。7MHzでしっかり整合が取れることを確認しました。

直径2.5cmのアクリルパイプを使ってコイルを作りました。一方の端に中点オフのスイッチを付けています。パイプの長さは40mm。コイルは24MHz用が6ターン、追加の21MHz用のコイルが6ターン巻いています。巻き方の粗密を調整してそれぞれのバンドで整合するように調整しました。カウンターポイズは3mのものを複数本使っています。

14MHz ,18MHz, 21MHzバーティカルアンテナ

ローディングコイル2号機
14MHzのバーチカルアンテナの根本付近に取り付けることで7MHzと10MHzでも使えるようにしたコイルです。全体で27T程巻き7MHzに整合させています。その内、14Tをバイパスすることで10MHzに整合するようにしています。エレメントとの接続はギボシ端子を使い、ハイバンドでの使用のときには取り外します。

コンパクトバーチカルアンテナ

持ち運びやすく簡単に設営できるアンテナを考えました。
5m程の振り出し式釣り竿にエレメントを沿わせて設置します。3m程のワイヤーを3本カウンターポイズとして使いました。

14NHz、21MHz、28MHzはギボシ端子で継ぎ足し式にしたエレメント、7MHz、10MHzはローディングコイルを挿入しました。

 

モノバンドダイポール

1/4波長のエレメントを垂直に伸ばすのがバーチカルアンテナの形状ですが、基本は大地を鏡のように使う仕様のため接地が重要になります。接地の代わりにカウンターポイズを使うとその伸展の仕方で性能が大きく左右されます。特にカウンターポイズの数が少ない場合影響が大きいようです。
ところで、カウンターポイズの長さを1/4波長にした場合、これはL字型のダイポールとなります。両方がエレメントとして機能するのでバーチカルのカウンターポイズとして使う場合より動作が安定するように思います。
高い周波数帯の場合、短いエレメントで設置できるので、ダイポールにしてしまった方が使いやすいかもしれません。


ダイポールはEFHWの給電点を端ではなく真ん中にしたものとも考えられます。             製作記事

本来はケースなどに取り付けるメスコネクタですが、GNDのタブが出ていますので、バーチカルアンテナのベースに使うのに便利です。
ナットを強く締めて、タブを固定しておきます。ローディングコイルは
T50#2を使い、48T巻きました。細い線でないとこれだけの巻き数を巻ききれません。しかし、強度を考えると接続に工夫が必要です。
アンテナのエレメントとコイルを接続しますが、エレメントからの力がコイルに伝わると、細い線ですので断線の危険があります。そこで、接続部分を
熱収縮チューブで何重にも覆い、力を分散させました。コイルはコネクタのセンターピンに被せるように設置し、全体をコネクタと一緒に熱収縮チューブで覆い、固定しました。

T80#2を使ったモノバンドバージョンです。ペットボトルの蓋の中にコイルを収めました。GNDはリード線でBNCの脇に出してあります。
ポールの長さの関係から、ベースローディングにしなければならないので、必要なインダクタを計算して、
T80#2のトロイダルコアに巻きました。46回巻いています。実際にエレメントを伸ばして巻き数とエレメントの長さを調整する必要がありますが、私の場合、この数値で7MHzをカバーすることができました。
だいぶ短縮したアンテナになりますので、効率はそれなりですが、バーチカルの良いところは打ち上げ角が低いところです。電離層の状態が良ければDXが楽しめそうです。

私の場合、移動運用は短時間で行なうことが多く、設営と撤収を手軽に行える工夫が必要です。
EFHWやMLAなどを試して来ましたが、今一つ手軽さが足りませんでした。
そこで試したのが、釣竿に沿わせたVerticalアンテナです。場所も取らず、釣竿を支えるものがあれば簡単に設営できます。
右の写真が30mバンドのアンテナセットで片手で持てるコンパクトさです。

アンテナエレメントやカウンターポイズのコードをまとめる時、その末端処理についてのTipsです。PDF

この頃ではフィルムケースが手に入りづらくなりました。ホームセンターなどで入手しやすいアクリルパイプを使ってコイルを巻きました。この数値で追試していただければ再現性があると思います。

ワイヤーのまとめ方 Tips

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再現性が高まるような製作例

中点オフトグルスイッチで切り替え
中点オフのスイッチを使うことで使い勝手が良くなりました。

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ローディングコイルは昔のフイルムケースを巻き芯として使い、7MHzで整合が得られるようにコイルを巻きます。10MHzで使う時にはコイルをバイパスすることで整合をさせます。その為、バイパスする箇所の巻き線をクリップしやすいように粗く巻きました。間隔を取るためにホームセンターで手に入れたスペーサを張り付けています。
エレメントのどこにコイルを入れるかで整合が変わるようです。予め挿入位置を決めてからコイルの調整をする必要がありました。

ベースローディングバーチカルANT

BNCコネクタ直結の40mベースローディングバーチカルアンテナ

移動運用で手軽に使える2バンドのバーチカルにしてみました。
基本となるエレメントは
14MHz用のもので、それにトロイドのコイルを付加することで、10MHzでも運用できるようにしています。
トロイドは
T68#2を使い、24tの巻き線です。スライドスイッチによりコイルを短絡すれば14MHz、オープンにすれば10MHzと切り替えています。
エレメントを14MHzの運用周波数で同調点が取れるよう長さを調整し、トロイドを付加したとき10MHzで同調点が入るよう、トロイドの巻き数を調整します。SWRは14MHzで1.5以下になり、10MHzで2程度まで落ちていました。
カウンターポイズは3mのものを5本使っています。
BNCコネクタを穴あき基板に取り付けエレメントとカウンターポイズを接続するようにしましたが、スペースがありましたので、SWR表示回路を組み込みました。
ちょっとした移動運用の場合には気軽に使えそうです。

エレメントとカウンターポイズをリグに接続するために、BNCのコネクタを使います。

アンテナ回路からピックアップしてSWRをLEDで表示する回路を付加しました。

欲が出てきて、エレメントとカウンターポイズはそのままで、3.5MHzでも使えるものにできないかと考えました。
試行錯誤で同調点を探り、作り上げたのが右の写真です。トロイドコアは
T106 #2を使い、60Tの巻き線です。これを付けることで3.5MHzバンドにも出ることができるようになりました。

これまでの20m、30mバンドの運用でこのアンテナを使ってきましたが、伝播コンディションの芳しくない状態では40mバンドも使いたいところです。そこで、40mバンド用のローディングコイルを作りました。トロイダルコアT106 #2を使い、27Tで整合が取れました。エレメント部は上記の2バンド用ほぼ5mのものをそのまま使います。少しSWRが高めですが、運用できる範囲です。3m、5本のカウンターポイズをもう少し伸ばせば、SWRが下がるかもしれません。ともかく、これまでのワイヤーにこのコイルを追加することで7MHzバンドにも出ることができるようになりました。

3.5MHzBand option
7MHzBand option
2Band Vertical

実際に運用した時の様子です。エレメントとカウンターポイズはBNCコネクタでリグと直結しています。そのコネクタ部にSWRを表示する回路を付加し、少しでも効率よく運用できるようにしました。
釣竿は6mのグラスファイバー製の振り出しロッドです。7MHzや10MHzではエレメントが先端からはみ出してしまいます。はみ出した部分をどのように導くかでSWRが大きく変化します。釣竿の傾きを変えてSWRが最良になるようにして運用するために、SWRメーターが必要でした。

これまでのものと同じ作り方です。
コイルは5Tと8Tで巻き方の粗密で調整しています。エレメントは全長で3.2m、ローディングコイルは給電点方1mのところに入れています。

エレメントが短いのでコイルの周りにぐるぐる巻いて収納できます。カウンターポイズは3mのものを使いました。どのバンドでも良好なSWRを得ることができました。

小さなトロイドコアでローディングコイルを作ると巻き線の関係でどうしても細い線を使うことになります。すると、QRP専用にならざるを得ません。もう少し大きなコアなら15W程度の仕様にも耐えられるものができそうです。
そこで、
T80 #2を使って、作ってみました。巻き数などは上掲のボトルキャップに収めたものと同じです。
BNCコネクタに被せるように配置しました。ところがこれに被せる大きさの熱収縮チューブの手持ちがありませんでした。そこで、コアの穴の中に
ホットグルーを充填するように入れ、固定しました。そして周りは自己融着テープで覆いました。これでも十分使用に耐えられそうです。

T106 #2 60Tのローディングコイル部

T106 #2 27Tのローディングコイル部

エレメント長とSWRメーター

21MHz,24MHz,28MHzバーティカルアンテナ

18MHz用モノバンドバーチカルアンテナ

シンプルにモノバンドのものを作りました。ラジアルは4mカウンターポイズは3mです。BNCコネクタに直付けしました。こんな簡単な作りですが、ファイバーポールに沿わせて立ててみると、そこそこのデータが取れました。カウンターポイズの伸ばし方で同調点が変わるようです。
ちょっとした移動運用に使いたいと思います。

BNCコネクタ直結の40m用と30m用ベースローディングコイル

7MHz MonoBand Ver

アンテナ線をまとめるアイディア pdf

Vertical Ant