簡易SWR計
このSWRメーターを組み込んだEFHWのチューナー

ワイヤーMLAが結構実用になることが分かり、異動運用に使っています。このアンテナは調整がシビヤですので、アナライザーを持参して使っていました。しかし、他の装備に比べて重いし、嵩張るのが難でした。
もっと手軽に携帯でき、アナライザーの代わりになるものはないかと考えていて作ったのがこの機器です。
基本はSWRメーターなのですが、小型軽量化を図るため、表示をLEDで行うことにしました。
進行波を緑のLEDで行い、反射波を赤のLEDが点灯するようにします。MLAアンテナの調整では、受信ノイズが最大になるよう、大まかな調整をした後、この機器を使って、赤のLEDが出来るだけ暗くなるよう、緑のLEDがより明るくなるよう調整します。

私なりにアレンジしたのが上記の回路です。
私はいつも1W~3Wで運用していますので、それに対応するよう、部品の定数などを変更しています。
反射波が最小になった時、表示のLEDが消灯するように調整するのが入力側に接続されている1k2の抵抗です。私の場合、2W出力のとき、この抵抗を680+100Ωにすることで、50Ωダミーロードの負荷で消灯しました。この部分を680+1k 半固定VRにしておくと調整しやすいでしょう。

EFHWチューナーとしてまとめました。
左はT68#2のトロイドで、40Tて、タップをGND側から5Tで作りました。3.5MHz帯をカバーしています。
右は上記の回路図のものです。実測してみると、7MHzから28MHz帯までカバーしていました。
QRP 1~2Wでの使用を考えていますので、リグからの入力に接続するRは1kΩから680Ωに変更してあります。
このSWRメーターが思いの外小さくできたので、チューナーの中に組み込めそうだと思いました。
EFHWのチューナーと一緒にしたのが、左の写真です。上がその回路です。実際に使ってみると不都合なところがありましたので、部品の数値を一部手直ししました。3k9の抵抗負荷では7MHzから28MHzまで整合をとることができましたが、緑のLEDの点灯は18MHzを越えると弱くなってしまいます。反射波を示す赤LEDが暗くなることで整合点の判断はできそうです。
ワイヤーMLAの調整に使えるよう、シンプルな表示器を目指していたのですが、LEDの表示でもわかることはわかるのですが、見にくいところがあります。そこで、REVのみメーターにしてみました。
1WatterシリーズのTRCVRでの使用を想定し、コネクタはRCAにしています。トロイドの巻き数も、QRPp仕様と言うことで12Tに増やしました。メーターへの電流制限は1kΩにしてあります。
アンテナの調整に使ってみるとLED表示より感度がよく、分かり易いようです。
タカチのSW-40ケースに入れてみました。コネクタはBNCにしています。この大きさですと余裕をもって組み込むことができます。上面に3つのLEDが顔をのぞかせるように配置しました。
ありあわせのアクリル板で作ったケースに入れて

小さなSWRメーターを探していて、ネットで見つけたのがDF3OS Hans SteinortさんのQRP ATUに使われている回路です。
この回路をDJ6TE DieterEngelsさんとDL9SCO Hannes Hillerさんがアレンジしたものが公開されています。
後者の回路についてはOSH ParkでSMDを使ったとても小さな基板が頒布されているようです。

この回路は1つのコイルで反射波をピックアップし、それをLEDで表示するものです。反射波を小さくすれば、整合が取れている方向性が見えてきます。
また、コイルの反射波をピックアップするのと逆の部分にも色の異なるLEDがつけられ、出力の状況も見ることができる、とても工夫された回路です。 

回路図
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私の運用スタイルはQRPのみですので、この機器もQRP専用です。このSWR計は入出力のコネクタは直結になっており、そのラインをトロイドコアの中を通過させることで進行波と反射波の値をピックアップしています。ですから運用時にもこの機器を接続したまま、電波が出ていることのモニタリングができます。
私の運用では3.5MHzから21MHz帯で、1.7Wから5Wほどの出力で正常に機能していることを確認しています。

SWRメーターのをユニバーサル基板に組み込みました。2×6穴のものです。1つの穴に部品のリード線を2本通す方法で、スペースを節約しています。LEDはケースの外に頭を出すよう、配置しました。
ピックアップコイルにリグからのRFを通すのですが、反射波が測定できるよう、方向に注意する必要があります。

Tiny SWR Meter