Touch Paddle

ペットボトルのキャップは鮮やかな色でさまざまな色のものがあります。可愛い形状ですので、これを利用してタッチパドルにしてみました。
回路はこれまでのものと同じです。
製作に必要なものは右の写真のように僅かです。

以前にもタッチ式のパドルを作ったことがありました。ホームセンターを覗いているとき、おもしろい素材が見つかったのがきっかけで、今回の製作が始まりました。

簡易タッチパドル

タッチキーヤーの指に触れるところにすることにしました。ステー金具と組み合わせます。しかし、左右の端子は電気的に切り離さなくてはなりません。そこでステー金具の穴を5mmに広げてトランジスタ用の絶縁材を使いました。
機構的に使いやすくするために、マグネット基台をつけて小さくても操作しやすくしようと思います。ちょうどLANのハブから取り外したマグネットがありましたので使うことにしました。うまい具合に真ん中に3mmのビスが通っています。これを活用し、コの字型の金具で機構を固定します。

006pに乗せたTouchPaddle2

タッチパドル回路図

使用部品
ロジックIC 4011 or 4001 *1
R 5M(4M7) *2
C 101 *2 105 *1
Di 1S1588など *2 
ステレオ3芯コード プラグ
すべり鋲 φ16 *2 φ13 *1
ボトルキャップ お好みの色で *2
ホットグルー

建築用の鉄板の上に置けば安定した運用が出来ます。ちょうど掌を置く位置が鉄板を押さえることになりまたGNDにもなるので、操作しやすくなります。
ホームセンターを巡っているといろいろおもしろい物が見つかります。本来の用途とは違った使い方を考えるのも楽しいものです。

IZ4KBS keyerに接続して動作確認

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タッチパドル製作マニュアルPDF

お店で目にとまったのは、ステンレスの大きなワッシャーです。直径が25mmもあり4mmの穴が開いています。ステンレスの組み合わせで見栄えの良いパドルやキーが出来ることは、別のページでも紹介しているところです。このワッシャーを使って何かできないかと考えました。

手持ちの抵抗が1/4Wのものでしたので、これを1/6Wのものし変更すれば、もっと小さく組めると思います。5MΩは4M7Ωを使っています。上掲の回路図に描いた部品配置のように作りました。ほぼICと同じ大きさでまとめることができます。

配線をしたら、全体を熱収縮チューブで覆ってしまうと、ショートなどのトラブルを防げると思います。

キャップには、すべり鋲を足を切ってホットグルーで取り付けました。DitとDahの接触プレートには16mm、GNDのプレートには13mmのすべり鋲を使っています。

2つのキャップを綴じるのにもホットグルーを使っています。両方のキャップの内側の周りにグルーを塗布して綴じ合わせるとうまく接着できました。案じるより産むが易しでした。

このパドルの便利な点は、可動部分がないところです。ですから荷物を詰め込んで、その隙間にこのパドルを押し込んでも壊れることがありません。できるだけ小さく、そして操作性の良いものをと考え、ケースをなくしてしまいました。
回路は他のものと全く同じですが、接点としては飾り鋲を使い、直接ICの脚にハンダ付けしています。回路を組み上げ、動作確認したところで、全体をホットグルーで覆ってしまいました。1回で全体を覆うのは難しいので、何回かに分けて形を整えるとよいと思います。、

小さなプラスチックケースを見つけました。タカチ電機工業のSW-30というケースです。大きさはW20×H18×D30という親指の先ほどの大きさです。
タッチパドルの回路部分を組み込みには充分な大きさです。パッドも十分な大きさが取れそうです。
さっそく、組み込んでみました。パッドは別のページで紹介しているTouchPaddle3でも使った「すべり鋲Ni」というものを使いました。ピンを短く切り、ホットグルーで貼り付けています。
右の写真のように大変コンパクトにできました。3.5mmφのプラグと比べるとその大きさがおわかりいただけると思います。
左手でケースを上下に掴み、右手でパドルを操作します。小さく、駆動部分がありませんので、移動などに嵩張らず携帯ができます。

パドルに接続する部分にリード線を付けて、そのままパドルにしてしまいました。4001の脚を端子代わりにして、ICの表と裏を使って配線しました。そして、GNDとパドルを外に出すようにしてホットメルトで周りを固めてしまいます。大変コンパクトですので指先でつまむようにして運用します。それでも符号を出すことには特に支障ありませんでした。パドルを忘れたときなどの備えとして使いたいと思います。

3.5φのプラグと同じくらいの大きさです。リード線を丸めただけの接触端子ですので、もう少し工夫の余地はありそうです。

移動用セットを組むために、よりコンパクトになるようリメイクしました。
回路は同じですが、基板を使わず、ICの脚を使って配線をしました。このあと、自己融着テープで全体を包んでしまいました。
タッチパドル部分は一回り小さな18mmのステンレスワッシャを使い、コの字型の金具を加工して、絶縁処理をしたワッシャを取り付けています。その金具をナット1枚をスペーサーにしてマグネット台座に取り付けました。
可動部分がありませんので、気を遣わずにセットの中に収納することができます。
リグの筐体が鉄製ですので、そこに貼り付けて運用するつもりです。

QRPなどのリグで筐体が鉄で出来ていれば磁石が付きますので右の写真のように固定し、運用します。
ワッシャー部分が電気的に切り離されパドルの接触点になっています。その他の支持部分はGNDになります。身体のどこかがリグやパドルの支持部分に触れていれば、動作させることが出来ます。
機械的な接点がありませんので、大変静かなオペレーションになります。イヤフォンを付けて指をかすかに動かしている様子からは通信をしているとは見えないかも知れませんね。

変わった形のパドルで、ちょっとかわいく、メカニックな感じもあり机上に飾っておくのも良いと思います。
お試しください。

タッチパドルとするためには駆動回路が必要です。
前回作ったものは、ACラインの帯電を利用したものですので、ACからの電源を使っていないとうまく動作しません。野外運用ではほとんどバッテリーでの使用になりますので、少し工夫をして人体の導通を利用するものにしました。

回路図はこちらです。キーヤー回路のプルアップ電源から電源のもらう方式です。
ボトルキャップの豆パドル

タッチパドル回路図

追記2 2011.8   

コードと一体にしたタッチパドルです。

追記 2011,7,26

よりコンパクトなタッチパドル

豆タッチパドル