こちらはDL4YHFのキーヤーですが、スピードは固定になっています。普段あまりスピードを変えることがありませんので、あえてこの機能を省いてしまいました。
パドルの長さを短くしましたが、アクリル板の幅を少し狭くすることでしなりやすくなり、このような短くてもフィーリングよく操作することができます。スモークのアクリルを使うと、少し雰囲気が変わりました。

アクリル板を使って、簡易パドルを作りました。このパドルに、キーヤーを組み込めば、運用がしやすいと考えました。
最近のリグにはほとんどキーヤーが組み込まれています。パドルを繋げば、そのままでモールス符号が送出することができます。
実際の運用では、メッセージメモリーを使うことも多く、その送出と、パドル操作が手元でできると便利です。
そこで、パドルに2チャンネルのメモリーを持つIZ4KBSキーヤーを組み込みました。コマンド操作のための小さな音を出すピエゾ素子はボタン電池の裏側に張り付けてあります。狭いスペースに取り付けるため、PICはソケットを使わず、直付けで基板に取り付けました。少数の部品で構成できるこのIZ4KBSキーヤーだからこそ組み込めたのだと思います。

Touch Keyerに組み込みました。
DL4YHF's PIC-Keyer

IZ4KBS keyer

 コマンド(CMD)モードに入るには、Mem1とMem2のボタンを同時に1秒ほど押します。すると”C”とモールス符号で答えてきます。
 スピード調整はCMDモードに入り、”T”を入力するごとにスピードが速くなり、”E”を入力するごとにゆっくりしたスピードになります。それぞれのコマンド入力で1ステップ毎の変化になります。6〜45WPMの範囲を31ステップで調整します。ですから、DahやDitを連続して入力するのではなく、”T”コマンドか”E”コマンドを1つずつ入力します。このとき、このコマンドでは了解を示す”R”の返答はありません。

 2つのメッセージを記憶させることができます。Mem1には63文字をEEPROMに記憶させます。Mem2には55文字を内蔵RAMに記憶させます。Mem2のデータは電源を切ると消去されます。ただし、このキーヤーには電源スイッチがありません。動作しない時にはスリープモードに自動的にはいるので消費電力が大変小さいのです。
 メッセージを記憶させるにはCMDモードに入り、Mem1またはMem2のボタンを0.5鋲ほど押します。すると”M”の返答がありますので、記憶させる文字列を入力します。スペースの記憶もさせることができます。文字の間を空けると、そのまま記憶されます。入力をしている時記憶容量を超えると”F”Fullの返答があり、記憶が終了します。
 入力の終了時にはもう一度Mem1またはMem2を押します。するとStoreを意味する”S”の返答があります。これで記憶させることができました。
 CMDモードから抜け出すには、2つのボタンを同時に1秒以上押すか、”D”コマンドを入力します。
 Mem1またはMem2を押す毎に、記憶させた文字列が送出されます。送出の途中でもパドルを操作すれば中断することができます。

分割記憶
 文字列の最後に”EOM”{・−−−−−}を入力するとそこで区切ることができます。その後文字列を入れると、最初のメッセージはボタンを1回押すと送出され、次の文字列はボタンを2回押すことで送出されます。3回押せば3番目のメッセージが送られます。
 Memory-Listコマンド(後述)でEOMを含めたすべての記憶された内容が送出されます。
サイドトーンとシグナルトーン
CMDモードの時には少しピッチの低い音で応答があります。このモールス符号は8ピンに接続されたLEDでも表示されます。このシグナルトーンによるモールス符号はキーヤーには出力されません。
サイドトーンはトランシーバーにサイドトーン機能が組み込まれていない場合に使用されます。送出される符号をモニターするものです。

 DL4YHFさんのキーヤーはGNU General Public Licenseとなっているのでいろいろな方が改造をしています。
 4SQRPのAA0ZZさんのEZ KeyerUもこの流れをくんでいるようです。
 QRPGuysから出されているQRPKeyerはIZ4KBSさんがアレンジされたもので、とてもシンプルなものになっています。ソースコードもHexファイルも公開されていますので、手軽に製作を楽しませてもらえます。
 今回、このキーヤーをさらにシンプルにして製作してみました。
 メモリーを2つ持ち、スピード調整はパドルで行います。通常の移動運用などでは、これだけの機能で事足りると思います。

 ピンの使い方が変更され、回路が変わっています。また、スピード調整がコマンドで行いようになり、コマンドのいくつかも変更になっています。

詳細についてはDL4YHFさんのページを見ていただけばよいのですが、おもしろい機能の概略を紹介します。PICは16F628Aを使用し、その他の部品も大変少なく、製作が容易です。
 
○省電力の設計で、使用しないときにはスリープモードに入るため電源スイッチは付けなくてもよいようです。
○2つのメッセージメモリーを持ち、M1は63文字でPICのEEPROMに収納されます。M2は55文字でPICの内蔵RAMに収納されます。(ですからM2は電源を切ると消えてしまうのですが、この装置には電源スイッチがありません)
 メッセージ選択ボタンを押すと「M」とちょっと低い音で返答があり、メッセージ入力状態になります。パドルから記憶させたい符号を入力し、終わったらもう一度メッセージ選択ボタンを押すと、「S}と返答がありメッセージ入力状態から抜けます。([M]や[S]はLEDの点滅でも表示されます)
 M1、M2とも同じ操作で入力できます。メモリーがいっぱいになるとLEDが点灯して表示してくれます。
メッセージの呼び出しは、それぞれのボタンを押して行います。
○パーテーションメッセージという機能があり、M1やM2をいくつかに区切ってメッセージを入れることができ、選択ボタンを1回押すと、1番目のメッセージ、2回押すと2番目のメッセージが呼び出せる仕組みです。
 区切りの記号として[EOM ・−−−−−]が使われています。、
○メッセージ選択用のボタンを2つ同時に押すとコマンドモードに入ります。
 ・ コマンドモードにはいると[C]と返答があります。
 ・いろいろなコマンドが用意されていますが、アルファベットの一文字を送ることで、そのコマンドを実行します。その際、コマンドが了解できたときには[R]と返答があり、了解できなかったときには[?]と答えてきます。コマンドモードから抜け出るには[D]と入力します。
 ・コマンド[A]: 短点、長点のメモリーを外します。(Iambic Mode A. like Curtis chip)
 ・コマンド[B]: 短点、長点のメモリーを付けます。(Iambic Mode B. like Accu Keyer)
 ・コマンド[C]: ビーコンモード
 ・コマンド[D]: コマンドモードから抜け出ます。
 ・コマンド[E]: エンドレスでメッセージを送出します。
 ・コマンド[L]: リストモード 特別機能の内容をチェックします。
 ・コマンド[M]: マクロモード このモードはEOMなどの機能を使うため、デフォルトになっています。
 ・コマンド[N]: コンテスト操作時の3桁の数字をセットします。
 ・コマンド[O]: 短縮数字符号モードです。 cf 0→T 1→A 2→U
 ・コマンド[S]: 短縮数字符号モードから通常モードに戻ります。
 ・コマンド[T]: チューンモード 最大で30秒間送信状態になります。中断はパドルかボタンを押します。
○コンテスト操作時には、自動ナンバー創出をはじめ、マクロを使うことにより2つのメッセージメモリを活用することができます。


DL4YHFさんのPIC−Keyerページ

なお、オリジナルのページでは16F84を使った製作を紹介し、16F628Aへの変更点について記載されていますが、次のRadio−Kitsのホームページでは16F628Aの回路を見ることができます。

Radio-Kits CW-Adapterのマニュアル

オリジナル回路を製作してみて、私なりにアレンジした回路

日本語 Manual and Description of Keyer    

このPICerFTはPICだけではなくAVRの書き込みにも対応しているようです。いつも使うデバイス用に接続基板を作りました。

左はタカチSW-53のケースに入れました。PICは表面実装タイプで、速度調整用のVRを入れています。右は単4乾電池3本用のケースを加工しています。PICは通常のサイズです。

私は右利きですので、左手でケースを支え、右手でタッチパドルを挟むようにして操作します。
ケースの上側にはメモリーの動作表示のLEDを付けてあります。リグ本体のサイドトーンを使いますので、音は出しません。
手のひらに収まる小さなパドルで、可動部分がありませんので、持ち運びにも便利です。


最初はSMDを使って作り始めたのですが、工作が難しく、結局通常の部品を使って作りました。当然ICソケットは使っていません。IC2個と2036の電池、タクトスイッチ2個が大きな部品で、あとは1/6WのRとCも小さめのものを使いました。詰め込めば入るものですね。

とても順調に動作してくれていますので、移動運用に使えるようタカチのSW-53という小さなケースの中に組み込み、タッチキーヤーの機能も付けました。
2チャンネルのメモリーがありますのでCQなど定型文を入れて運用できます。
コンパクトに組むためにスピード調整は省きました。回路図のピン17に接続している47kの値を小さくするほどスピードは速くなります。

Radio KitsのCW-Adapter付属の基板で作ったキーヤー。
大変コンパクトにできる。本来はアダプターと一緒のケースに組み込むことを想定している。
追記 2014.08

日本語 Manual and Description of Keyer    
IZ4KBS Keyerのサイト Hexデータ
移動運用キーヤー
CMDモード (2つのボタンを同時に1秒押す)

キーヤーからの応答 (CW・LED)
 ”C” :Comand Mode
 ”R” :Roger
 ”?” :入力が認識できない場合
 ”F” :メモリーがいっぱい

コマンド入力 (Paddle)
”A” :短点・長点メモリーのOFF
”B” :短点・長点メモリーのON (IambicmodeB)
”C” :BeaCon mode (Endless loop)
”D” :Done CMDモードから抜け出す
”E” :スピードを1ステップずつ遅くする
”F” :Play Forever 255回繰り返す (トグル)
”L” :List Mode 記憶内容をチェックするため
”M” :Macro Mode Lモードから通常のモードに戻る
   EOMやNNN、ANNの特殊命令を実行するモード
”N” :コンテストのためのNumberを入力する
”Q” :Quick Digits
”S” :Standard Digits
”T” :スピードを1ステップずつ速くする
”U” :tUne mode 30秒間送信状態を保つ

   この他、コンテストモードがある。

Netをさまよっているときに、おもしろいKeyerを見つけました。
DL4YHF Wolfgang Buescherさんのホームページでとても詳細な製作の解説、取り扱いマニュアル、プログラムのダウンロード、さらにはソースコードまで公開されています。
商業利用でなければ使わせていただけるとのことですので、製作してみました。

これを作ろうとしたとき、それまで使っていたWinXP機がクラッシュしてしまい、PICの書き込みをしていたRCDライタが使えなくなってしまいました。このライタはDサブ9ピンコネクタで接続していたのですが、最近のPCにはこのコネクタが装備されていません。USBで使えるライタを探しました。
正規のライタは高価ですので、手軽に使えるものはないかと探すとe電子工房さんがPICerFTというライタを紹介しているのを見つけました。早速連絡を取って、基板を分けていただき、このキーヤーのプログラムを書き込むことができました。
このライタは特別な部品もなく、ほぼ手持ちの部品で組み立てることができます。唯一、USB-シリアル変換モジュールだけは購入しました。書き込みソフトもダウンロードさせていただきました。

QCXはキットとしておもしろいのですが、運用の場面ではメモリーに入れた定型文を送出しようとすると、まず、エンコーダーのシャフトをダブルクリックしてメモリーを選択し、さらにシャフトを押して送出という手間がかかります。たくさんのメモリーを記憶させておけるのですが、移動運用ではもっと手軽に使いたいものです。そこで、外部キーヤーを使うことにしました。
IZ4KBSキーヤーはたいへんシンプルなキーヤーです。2つのメモリーを持っていますので移動運用など、定型文の送信には便利です。
小さなTAKACHI TW4-2-5というケースに収めてみました。電源はLR44を2個直列で使いました。

4SQRPのEZKeyerUのサイト
QRPGuysのサイト

DL4YHFさんのこのキーヤーは大変使いやすいので、日常の交信に使わせてもらっています。
より使いやすいように、若干の変更をしました。また、マイクロスイッチのパドルを組み込み、これ単体で使えるようにしています。
変更点はトーンの回路にスイッチを入れ、ヘッドフォンを使って交信している時など、リグのサイドトーンを使うので、キーヤーからの音は必要ないので、切れるようにしました。
また、スピードの切り替えをスムーズにできるよう、スイッチにより抵抗値を変えられるようにしました。

オリジナルの回路ではVRは50kΩのものを使うようになっています。この部分を33kΩの抵抗と10kΩのVRとし、33kの抵抗に並列になるようスイッチを付けた62kの抵抗を入れました。これにより、VRで連続的にスピードは変えられるのは勿論ですが、スイッチにより瞬時に早くしたり遅くしたりすることができます。


秋月電子通商のCタイプ基板を使い、この基板に適合したアクリルパネルを付けることでケースの代わりとしています。こうすることで、基板上につけたVRや押しボタンをそのまま使うことができます。

このキーヤーはさまざまな機能があり、コマンドのより設定できるのですが、コマンドモードに入らずとも、2つのボタンによりメモリーを使うことだけで日常の交信には十分です。

このキーヤーを小さなケースに入れ、操作のための押しボタンだけ装備しました。メモリーの入力やコマンドの操作時には圧電素子を取り付けます。
マイクロスイッチをパドルとして使い、ケースに取り付けました。シングルパドルの動作をします。ストロークが小さく、柔らかい感触なのですが符号の送出には特に困ることはありません。
手のひらに収まるサイズですので、机上に置いて操作するよりも左手で持って操作することになります。移動運用時を想定しています。CQの送出をボタンを押して行い、応答はパドルを使うことになります。

ユニバーサル基板に組んだキーヤー回路。
CR2032の電池もボリュームも基板に取り付け、このボードで動作させている。裏面にスペーサーを介してプラスティック板を取り付け、ケースの代わりとしている。
このキーヤーは大変素直な動作をするので気に入っている。今ではほとんどのリグにキーヤー機能が組み込まれているが、気に入ったキーヤーをストレートモードで外付け使用するのに最適なキーヤーだと思う。

IZ4KBSキーヤーをパドルに組み込む

使い勝手を良くする若干の変更

IZ4KBS keyer
タッチキーヤーとほぼ同じ大きさです。
このパドルについての
ブログはこちら

クリックすると大きくなります。