JA1UXR Original チョロキー
JA1UXR 池上OMがおもしろい電鍵を作られました。ホームセンターで売られている金具を組み合わせ作られたものですが、美しさといい、機能性といいとてもすばらしいものです。
この電鍵に発信器を組み込み、CWのデモができるものを作りました。
発信器は拙書「つくるハムアクセサリー」掲載のNANDゲートを使ったものを組み込みました。
お二人のOMのすばらしい制作を楽しませていただき、これを組み合わせればと思いました。
CWの楽しさをアマチュアの世界だけでも長く残せるようにしたいものです。
ピーピーと音がするものが電信だと、この電鍵を操作することでわかっても、それが意味ある音のまとまりであるとはなかなか理解できないと思います。
そこで、JK1XKP 貝原OMのCWデコーダーを使うことにしました。これはPICを使い、速度は自動追尾で符号を文字に変換してくれます。欧文にも和文にも対応している優れものです。
XRQ arranged
ただ、ピーピーと聞こえていた音がLCDの画面上に文字として現れてくれば、ピーピーがしっかり意味を持ち、CWが通信に使われることが納得できると思います。
電鍵の操作というシンプルなことから、言葉を送ることのできるすばらしさに気づいてくれるのではないでしょうか。
この驚きの中から「自分もCWが読めるようになりたい」「覚えたい」という人が出てくれば嬉しいですね。
プロの世界で電信が使われなくなり、無線従事者試験からも電信の技能が削除され、電信が忘れ去られようとしています。
このシンプルで奥深い電信を残していくためには.若い世代に興味を抱かさせなくてはなりません。
実際、周りを見回しても「電信ってなに?」という顔ばかりです。電信という語は知っていても、実際にどのようなものかわからない人がほとんどではないでしょうか。
若い人たちに電信を実際に体験してもらうことが必要だと思います。