EMSで小さな箱が届きました。Youkitのサイトから注文したので、カナダから送られて来るものと思っていたのですが、中国からの直送でした。
しっかり包装され、プチプチの緩衝材にはEK-1Aとマジックで書かれていましたが、中に入っていた銘板はEK-1Bのものでした。これはご愛敬でしょう。
SMDの部品はすでに実装されていて、DDSや表示などの基板は完成、調整済みになっています。

EK-1A

Youkits's 3Band QRP CW transciver kit

メイン基板に部品を取り付けていきます。マニュアルにはどのような順番で作業をすべしと言うような記述はありません。パーツリストに従って作業をするとよいでしょう。

カナダのYoukitからQRP CW 3bandトランシーバーが発売されているのは知っていましたが、周波数構成が14MHz、18MHz、21MHzというものだったのであまり触手が動きませんでした。
ところが、7MHz、10MHz、14MHzのものが発売されるというので、予約を入れました。約1ヶ月ほど待っていましたがやっと、届きました。
これまでのものは”EK-1B"という名称で、今回発売されたものは”EK-1A"という名称のようです。

キットとして組み立てなくてはならない部品は左の写真のものだけです。作業時間にしたら2〜3時間でできてしまいます。コイルを3つ、コンデンサを6つ、リレーを2つ、インダクタを1つハンダ付けし、コネクタ類を付けることで完成です。

和訳 製作マニュアルpdf

和訳 操作マニュアルpdf

仕様を見ると
ちょっと厚みがありますが、手のひらを開いたくらいの大きさです。パワーは4〜5W出るようです。
回路図の署名から察すると、設計者はBD4RGとなっていてHB-1Aなどと同じ人のようです。
機器の構成も似ているようですが、筐体の横から操作するようになっており、メイン基板とDDSなどのコントロール基板が垂直に連結されたものになっています。

DDSなどが組み込まれたコントロール基板は完成品です。接続ピンをメイン基板にハンダ付けするだけで完成します。

終段のトランジスタ2078とレギュレターは放熱のため後ろの蓋に固定します。位置あわせをしてからハンダ付けをする必要があります。レギュレターは放熱部がGNDになりますので蓋の塗装をはぎ取って密着させます。終段トランジスタはGNDから絶縁しなければなりませんので絶縁シートと絶縁ブッシュを使います。

操作ボタンは2つだけですが、エンコーダーとの併用で10のメモリー操作やエレキーのスピード調整、Ritの操作などたくさんの操作ができます。周波数変位もエンコーダーのスイッチを使って、3段階に変更できます。
簡単が作業で、調整もほとんどすることなく完成してしまいました。

エンコーダーのノブがどういう訳か金色です。押しボタンの赤も気になります。国による感覚の違いなのでしょうか。
操作基板を立てて配置するという構成にしたため、筐体の中にはたっぷりとしたスペースがあります。充電池をおまけに付けてもらいましたので、組み込んでみたいと思います。