その2
平成19年8月上旬
遠刈田公園 岩崎山金窟址 遠刈田温泉の中心街から少し青根温泉方向に進んだところにこの公園があります。一見普通の公園なのですが、少し奥に進むと案内板があり、この山が金窟の跡だとわかります。今は入り口にフェンスが設けられ中にはいることはできませんが、伊達政宗のころ慶長金を産出していたそうです。 |
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思いがけなく見つけた史跡でしたが、じっくり説明を読み木々に隠れた洞窟を見ていくと、先人たちの営みが感じられてきました。 石見銀山が世界遺産に登録されたとニュースになっていましたが、そのほかにもこのような金・銀の鉱山跡がたくさんあり、為政者にとっての大きな財源になっていたようです。 (写真をクリックすると、大きな写真がご覧になれます) |
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早朝、蔵王へ向かいました。 途中の南斜面にはたくさんのヤマユリが咲いています。あたりには芳香が漂い、車に乗っていても感じます。 路肩に駐車して、その1本を撮影しました。大きな花が5つも開いています。生き生きとした美しさでした。 |
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昨日の天気とはうってかわって、この朝は雲一つない晴天でした。これなら蔵王のお釜も見えそうです。期待が高まります。爽やかな空気の中ゆっくりと車を走らせました。早朝は車の数も少なく快適なドライブです。 | |
とうとう、お釜を見ることができました。エメラルド色と言うよりも、翡翠の緑色です。その向こうには雲の中に山々の連なりが続いています。 | |
お釜の様子を詳しく観察すると、山肌を伝わって水が流れる筋ができていました。その部分には土砂も流れ込んでいてカルデラ自体の風化が進んでいることがわかります。 土地の人の話や以前の写真から、水の量はだいぶ減ってきているようです。流れ出る水筋はわかりませんでしたが、このお釜の脇から沢筋ができ水が流れているのが見えました。地中を通って水が流れ出ているのかも知れません。 |
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トウウチソウ(唐打草) 苅田岳から熊野岳への馬の背にはこの花がたくさん咲いていました。 名前がわからず、写真を撮っていた人に聞いて教えてもらいました。 |
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トウウチソウ(唐打草)赤花 ほとんどの花は白でしたが、中にいくつか赤い花の株がありました。 後で調べるとタカネトウウチソウというのは穂が真っ直ぐに立っています。 トウウチソウと同定してよいか迷っています。 |
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馬の背からの蔵王お釜 馬の背の途中で宮城県から山形県に入ります。これは山形県側から見たお釜の様子です。水面に光が反射してきらきら輝いています。 |
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熊野岳の脇、馬の背十字路近くにある避難小屋跡 夏なのでこんな軽装で登ることができましたが、季節によっては厳しい状況になるようです。このすぐ脇に現役の避難小屋があり、見学させてもらいました。石油ストーブや毛布が備えられ、緊急時には人の命を救う役割をしていることがわかります。 |
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熊野岳山頂 この山頂には熊野神社が祭られています。馬の背十字路から神社までははば5mもあるような参道が整備されていました。ゆったりとその道を歩き、神社にたどり着くと人一人通れるような入り口だけを開けて、神社の周りは岩の壁で囲まれています。風雪の激しさが偲ばれます。 |
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ハハコグサのような花 ここは標高1800mを越えていますので高山植物の領域です。赤や紫などの花はほとんど見かけません。見られるのは白か黄色だけでした。どの花も汚れを知らないようなすっきりとしたいでたちでした。 |
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ニガナのような可憐な花 これも名前がわかりません。1〜2cmの小さな花です。 |
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トウウチソウで蜜を吸う蝶 この蝶は羽を閉じているときは黒に近い茶色で地味な色でした。しかし、羽を広げた途端、その鮮やかさに驚きました。赤に近いオレンジ色と大きなな紋の入った羽です。 |
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馬の背を一望 苅田岳から熊野岳方向を撮りました。この稜線を馬の背と言うそうです。なだらかな高原が続いています。のんびり写真を撮ったり花を眺めたりで往復で3時間ほどで行ってこられました。 |