佐原の旅(1)
千葉県佐原・伊能忠敬の旧宅
江戸時代、日本全国を測量し全図を完成させた伊能忠敬の旧家が保存されています。以前訪ねたときには、この家の裏側の土蔵のような建物が記念館でしたが、すっかり整備されこの橋の手前に大きな記念館ができていました。
運河を中心に、町全体が江戸時代のようなたたずまいに整備され、格好の散歩コースになっていました。
旧家の裏庭
ドラマに取り上げられ、脚光を浴びたためでしょうか、こんな石碑や銅像まで建っていました。
個人的には旧家という実物を見学させていただき、いろいろと想像をたくましくしている中で、このようなものがあると興ざめなのですが。
以前見学した折りの生活臭のある裏庭の方が人となりを想像しやすかったように思いました。
植田屋荒物店二階
伊能忠敬旧宅を運河沿いに歩いていると、竹細工などを扱っているお店がありました。房総は竹細工で有名ですが、このお店は全国から竹製品などを集めているそうです。茶道具や花器、笛などすてきな品物がありました。
買い物をすると、「お茶でも」と案内されたのが二階の一室です。古い家に手を入れられたそうで、とても雰囲気のある部屋でした。床の間の竹で編んだ花器はもう100年以上前のものだそうです。
おいしいコーヒーをごちそうになりました。
植田屋さんの中庭
二階の窓から見えた中庭を、無理を言って見せていただきました。ちょうど店の奥に位置する場所に落ち着いた雰囲気の庭が造られています。緑の葉の中に黄色いマンリョウの実が映えていました。
宝暦九年の創業で、地域に荒物を卸す仕事をしてきたお店だそうで、親切なご主人の辻さんにいろいろと教えていただきました。

佐原の旅(2)