CQ誌2012年7月号にJA1DSI津田稔氏のすばらしい教育実践が掲載されました。
電信による通信方式を次世代に伝えていくためには津田氏の実践のように、電鍵を打ち、符号を介して相手とコミュニケーションができる楽しさを若い世代が体験する機会を多くすることが大事だと思います。
津田氏の実践ではブザーを使った体験装置で、電信の初期のころの雰囲気を残しつつ通信のおもしろさを伝えていました。この装置をもっと手軽なものにできたら、もっと多くの子どもたちにモールス通信に触れる機会を与えられるだろうと考えました。
Picを活用し、より少ない部品と簡単な回路でこの装置を構成してみました。
一枚の板の上に構成した2号機
この装置をイベントなどに貸し出したいと考えています。
詳細についてはメールにてお問い合わせください。
この装置の所属をA1クラブに変更しました。お問い合わせはA1クラブまでお願いします。 A1Cホームページ
イベントなどで使うことを想定し、この装置を使った活動案を考えてみました。改善点などお教えいただければ幸いです。
Mod
使っていただく中で改良を要する箇所が出てきました。その一つがイヤフォーンの使用です。ピエゾ素子に並列に付ければ音は出るのですが、音質がよくありません。PICにより2つの音を作り出していますが矩形波です。そこで、簡易的にCRフィルターを入れることで多少の改良を図りました。
初号機を作ってからだいぶ経つのですが、まだこのような機器が活躍する場面があるようです。そこで、ArduinoIDEでスケッチを書き動作させるものを作りました。
機能はこれまでのものと同じですが、裏モードとしてアルファベットと数字のモールス符号をデモンストレーションとして送出する機能を受けています。裏モードに入るには電源を入れる時にキーを押したままスイッチを入れます。
ペアとして動作させますが、二股に分かれたプラグを使って、接続していくと複数の機器と交信することができます。
接続は A = B = A = B = A = B というようにします。全ての機器と交信できるわけではありませんが多人数での使用も楽しいでしょう。