電波を出さず、ネット上でモールス符号を使ったチャットができます。混信も、QSBもなく、明瞭な音で交信することができ快適です。なにより、チャットルームに入っている人にしか交信が公開されないので、電波で交信するよりもずっとプライバシーが守れます。要するに、あまり上手ではない電鍵やパドル捌きでも気にすることが少ないわけです。
モールス符号の技能向上には、やはり実践を数多く積むことが大事だと思います。チャットルームを使ってゆっくりと交信をすることは綺麗な符号で、周りを意識することもなく、恥ずかしさも軽減されるなどいろいろなメリットがあり、とても有効なのではないでしょうか。
さまざまなコンテンツがあるようですが、私が使ってみたサイトについて紹介します。コンテンツを利用するにはやはりパドルや電鍵で入力したいものです。簡単な工作でアダプタを作ることができます。
Arduinoの一種であるLeonardoという基板はPCからUSB機器として認識されます。そこで、そのピンに電鍵やパドルを接続し、キーボード上のボタンの代替をさせます。
このスケッチをOH1UHMさんが公開されていますので使わせていただきました。MODE切り替えの端子が設けられていますので、電鍵にもパドルにも対応できます。
Dit Dah Chat
JH1JDIさんが提供されているコンテンツです。JDIさんはモールス関係のさまざまなコンテンツを公開されています。ぜひDitDah Appsを覗いてみてください。モールス習得に役立つものばかりです。
さて、このコンテンツでは外部からの電鍵操作はシリアル接続を使っています。DTRとDSRを接続することで打鍵することができます。
USB-シリアル変換という機器が市販されています。これを接続するとシリアル信号の端子を引き出すことができます。その中のDTRとDSRの端子、すなわち、4ピンと6ピンに電鍵を接続すると外部からの入力を行うことができます。
電鍵の代わりにエレキーを接続すればパドルによって入力が行えます。