公園のベンチなどで運用するとき、目立たないアンテナというコンセプトで作ったアンテナだが、2m程のエレメントでは電波の飛びはあまり期待できません。
そこで、目立たないということを活かすために、細いワイヤーでエレメントを作りました。シリコン被覆のコードが手に入ったので、エレメント部は黒、地面を這わせるカウンターポイズ部は安全のため赤のものを使っています。エレメントは5m、カウンターポイズは3mのものを3本使っています。
ポリバリコンは2連になっているので一方を外せるようにして高い周波数でも使えるようにしました。
その後、14MHzでの整合がうまくいかないことがわかりました。エレメント長を5mとしたため、ちょうど1/4λの長さになってしまうためだと思われます。そこで、14MHzについてはチューナー部を切り離し、BNCコネクタとエレメントを直接つなぐことで良好な整合を得ることができました。
このエレメントを使ったバージョンでは7MHzから24MHzまで整合が得られ電波の飛びも改善できました。
手軽に設営・撤収ができるアンテナとして、アルミワイヤーをエレメントに使ったものを作りました。アルミワイヤーMLAのループとして使ってきた2.1m長の3mmΦのワイヤーです。簡単に丸めることができ、自由に成形できるので扱いやすいものです。
チューナーとしてT50-#2のトロイドコアに21Tと3Tのコイルを巻き、230pFのポリバリコンを組んでいます。ケースはアクリル板を折り曲げて作りました。これで7,10,14MHzのバンドで整合点が得られました。カウンターポイズとして3mのワイヤーを3本束ねて伸展するようにしています。
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