Toothpickという、おもしろい名前のCWフィルターのキットがありました。アメリカのBreadboard RADIOから販売されています。ネットから申し込みをすると約1週間ほどで封筒が届きました。
以前、Splinterという送・受信機を購入したことがあるのですが、今回もしっかりした対応で疑問点をメールで尋ねるとすぐにBillが返事をくれました。
このCWフィルターはIFフィルターのような帯域幅を狭くするものではなく、700Hzから1000Hz可変のピーク周波数を増幅するものです。そのため目的の信号が聞きやすくなります。帯域フィルターのような、他の信号が消えて目的の信号だけが聞こえてくるというようなものではありません。
LM741でピーク周波数を設定し、LM386で増幅しているたいへんにシンプルな構成です。
出力端子が2つ設けられており、ヘッドフォンに繋ぐ3.5φのジャックと、スピーカーに繋ぐ端子があります。どちらを使うかをSW1で切り替えます。
電源SWとスルーパスSWを兼ねているのがSW2で、OFFの時にはこのフィルターをスルーするようになっています。
AF GAINとTUNE(ピーク周波数700〜1000Hz設定)のVRが前面に出ています。
送られてきたのは、Breadbordを半分に切った木の板と、その上に乗せる基板、基板上に組み立てる部品、そして組み立て・使用法説明書でした。
部品数も少なく、約1時間ほどで基板上の組み立ては終わりました。調整箇所もありませんから、部品の付け間違いがなければ、すぐ動作確認ができます。
今回も一番時間がかかったのがボードの塗装でした。あいにくの雨模様だったので、なかなか塗装が乾かず、3日かかってしまいました。レタリングシートを貼り付けた上に透明ニスを被せてあります。
デザイン的にはSplinterと組み合わせてあるのですが、当然ながら他の受信機と組み合わせても使うことができます。もう少し信号を聞きやすくしたいという時や音量が不足しているという時に便利です。