20mから30mへの改造

LPFの改造

図をクリックすると大きくなります。
Mod RM20 to 30

アンテナ端子にRCA端子を使い、アンテナエレメントとカウンターポイズを直接接続するようにしました。
チューナーの回路を製作し、組み込む前に、4k7のダミーをつけて10Mhzで整合するように調整しました。おおむねこれで整合が取れる状態になっているはずですので、組み込んだ後は実際にEFHWを接続し、受信感度が最良になるよう微調整します。

Pico Tunerの回路

 SmallWonderLabsが閉店してしまったのは残念なことです。人は誰も年齢を重ねていきその時々に取り組むことが変わってくるのも道理です。Dave Bensonは新たな事柄に挑戦するということでの閉店だったようです。しかし、このSWLから出された数々のキットやリグはアマチュア無線を楽しむ者に大きな喜びを与えてくれました。特にRockMiteという小さなキットは作ることのおもしろさと使うことのおもしろさのちょうどバランスの取れたところに位置づけられるキットでした。そこそこの手応えで製作を楽しむことができ、自分でもいろいろと工夫ができる。そして、小電力、単一周波数ながらも条件が良ければ交信を楽しむことができるというリグでした。

APFを追加する with サイドトーンをソフトに

JARDでの測定の結果、私の持っているRM20, RM30, RM40が新スプリアス規制に適合していることが認証されています。

チューナーに指示回路を付加

簡単なチューナーを組み込み、EFHWアンテナを接続するだけで運用できるようにしたのですが、実際にアンテナを伸展して動作させてみると、再調整しなくてはならない場合がありました。
そこで、簡単な指示回路を組み込みました。
FT37-43のコアに10ターンのカップラーを作り、そこにLEDを付けたものです。出力アンテナへの出力ラインをこのコアの中を通すと、出力に応じてLEDの光りかたが変化します。一番明るいところに調整することで最大出力にする仕組みです。、

アンテナを伸展し、トリマーを調整することでより整合の取れた運用ができることになります。

APFについてはJA2DNA堀尾さんが巧妙な回路を発表されています。

 手元にも何台ものRMがあるのですが、ケースにも入れられず基板のまま放置されているものもありました。これは、それらを生き返らせ、活躍する場を与えようと試みです。 まず、元になるのは基板上の組み立ては終わっているRM-20です。14MHzのRMはすでに何台かケースに入ってリグとしてまとまっています。そのままでは個性を発揮させられませんので、周波数を10MHzとし、Audio Peek Filterを附加することにします。周波数変更には終段部のLPFの定数を変更することで対処できそうです。APFはすでに実装されているOPampの使われていない部分を使うことにします。PCBを変更することは難しいので部品を追加する方向で進めることにします。
 まず、周波数変更は右の回路図のようにします。

 SWLから出されているRMシリーズには20mのものも30mのものもあります。その回路を比較してみたのが図の下側です。
 Trのコレクタに接続しているインダクタの値も異なります。これは出力に影響するのだと思いますが、とりあえず目をつむることにします。
 LPFの部分はCもLも定数が異なります。Lをこのまま使ったとして30mバンドで有効になる性能を出すためには、計算すると右側中程の値になります。従って、現状の回路に追加するCの値は右上側の図のようになります。これら3本のCをPCBの裏側に追加することとしました。

手軽な移動運用にと、このケースの中に単4電池6本を組み込んでいたのですが、無理に押し込んだ感が拭えませんでした。
最近ではリチウムイオンの電池が主流になってきていますので、乾電池の組み込みをやめることにしました。空いたスペースに何を組み込もうかと考えた時、EFHWのチューナーを組み込み、アンテナシステムを簡略化することにしました。


参考にしたのは SOTABeams というUKのサイトです。ここにあるPico Tunerを参考にしました。回路的には有名なものですが、VCをトリマーにしています。マルチバンドに対応させるのではなく、モノバンドとすることで、コンデンサとトリマーを抱き合わせて機能させています。

サイドトーンのソフト化について(追記)

WebでRockMiteの資料を探していてWB6DWDさんのサイトでこのソフト化のアイディアを見つけました。簡単な改造ですので試してみたのですが、思ったほどの効果を得られませんでした。また、クリック音のような現象も起こってしまいましたので10μFのコンデンサは取り外しました。、

 右の写真は実際の配線の様子です。SMDはたいへんに小さいので作業はなかなか難しいですが、ピンセットと拡大鏡を駆使して作業しました。入力の100kΩと470Ωの抵抗は1/6Wのリード線のついた普通の抵抗を使いました。
10−10フィルターの10Ωと10μFも通常のものです。こちらはSMDが手に入らなかったのがその理由です。
 この改造によって音量調整のVRを入れることができ、状況によって音量を下げることができます。静かな部屋の中でのヘッドフォーン使用のときなどに便利です。

 こちらは配線スペースの関係でSMDを活用し、2つのCと5つのRを配線面に配置します。外付けとしてCとVRを附加し、音量調整もできるようにします。
 もう一つ、サイドトーンが方形波で出ているので固い感じがあります。これをソフトに聞こえるよう、また音量を調整するための対策も入れました。上図の右上にある1つのCとRの回路です

EFHW Tunerを組み込む