これまで、EFHWという名の通り半波長で伸展するものとしてこのアンテナを見ていたのですが、ダイポールアンテナが基本の周波数の整数倍の周波数でも機能することから、1本のエレメントでも複数バンドで使えるのではないかと考えました。
49:1のトランスフォーマーに7MHzの半波長である20.3mのエレメントを繋いで測定してみました。その結果が左のグラフfです。しっかり整数倍の周波数でSWRが下がっていることがわかります。トラップを付けなくても1本のエレメントでも複数のバンドで使えるようです。
アクリル板にBNCコネクタとビスと蝶ナットで作った端子を取り付けています。エレメントの端に設置するので伸展を支えるためのストラップを付けました。
アンテナの設営場所で運用位置に近いところにこのストラップを留め、エレメント端子にワイヤーを取り付けてポールや立ち木などを利用してアンテナを伸ばします。
各バンド毎の測定結果です。ただし、この測定は狭い我が家の庭で行ったので、真ん中に5m程のポールを立て逆V字型に伸展してあります。また、両端は家に沿って伸展しているので周りの影響を強く受けていると思われるます。SWRが最小になる周波数がずれているのはその影響と思います。ともあれ、各バンドでこの程度の整合が得られれば運用できそうです。
エレメントの長さは7.020MHzで使うことを想定して、【142.5 ÷ 7.02 = 20.299 】 20.3mの長さにしました。この長さで13,040MHz、21,06MHzで使えればよいと考えました。28.080MHzについてはデータをとることが出来ませんでした。
トランスフォーマについては、これまで作ってきたものと同じです。FT37-43のトロイダルコアに1次側2ターン、2次側14ターンの巻き線で、インピーダンス変換49:1を目指しています。1次側のキャパシタは取り付けていません。