直結式のミニパドルからいろいろ改良をして、変化をさせてきました。その中でもマグネットベースにしたミニパドルが好評をいただきました。
多くの方からオファーをいただき、自分でも気に入っていたので、オークションに出品し紹介していました。
そのとき、「どこでもパドルMINI」を発売されている「のむさんのローテク工房」さんから、「実用新案に抵触するのでマナー違反では?」とのご指摘をいただきました。
自分の楽しみで作っていた工作が「実用新案に抵触」というご指摘に驚いたのですが、オークションに出品したことで営業妨害のようになってしまったようです。
「どこでもパドル」に付いているという実用新案について登録番号をもとに調べてみました。登録されていたのは「固定装置交換型横振れ電鍵」というものでした。たくさんの文書と図面で構成されていましたがその中で、「【実用新案登録請求の範囲】という項目があり、
【請求項1】
横振れ電鍵の構造を操作部分(パドルと電気接点及び調整機構を含む)と固定装置に分け、固定装置を取り外し可能とした横振れ電鍵。
【請求項2】
横振れ電鍵の構造を操作部分(パドルと電気接点及び調整機構を含む)と固定装置に分け、両者を軸でつなぐ構造とした横振れ電鍵。
という部分が今回の「機構が類似しているのでマナー違反」との内容であることがわかってきました。
「どこでもパドル MINI」を販売されている方との何回かのやりとりでわかったのは、ビス留めで構成されている私のミニパドルは「取り外し可能な機構である」とのこと、スペーサーを使った部分が「軸でつなぐ構造である」との指摘でした。
私のミニパドルは市販されている部品を組み合わせて作っています。アマチュアが自作する楽しみのものですので、溶接をして作るようなことは想定外です。ビス留めであることで、「取り外し可能」と見なされたのでした。
小型に作るためマイクロスイッチの保持部と台になるマグネットをスペーサ1本で繋いだのですが、このスペーサー1本であることが「軸でつなぐ構造=回転可能」と見なすということでした。
オークションに出品したミニパドル
そこで、ご指摘いただいたことをもとに、実用新案に抵触しないだろうと思える改良を行いました。
金具をコの字型をしたものを使いました。この金具にマイクロスイッチを取り付けることで、支持体と一体化しますので「取り外し可能」というご指摘はクリアできると思います。
また、マグネットベースに直接取り付けますので、「回転可能」という点でもクリアできると思います。
マイクロスイッチを使ったパドルはこれまでもいろいろ紹介されていますが、その支持をどうするかが工夫のしどころだと思います。
ホームセンターなどで手に入る金具を活用することで実用でも使えるミニパドルができました。
製作については写真を見ていただければわかると思います。「直結式ミニパドル」の製作記事も見ていただければ参考になると思います。