Matchstick

BreadBoard Radio から新しいリグがお目見えした。
またまたおもしろいネーミングである。”Matchstick”マッチ棒という名前だ。
抵抗ブリッジのSWRインジケータを備えたチューナである。トロイダルコイルとポリバリコンの組み合わせでマッチングをとり送信機側から見たSWRを下げることを目的としている。
丁寧なマニュアルがあり、簡単な回路でもあるので手軽に作ることができる。
マニュアルには「アンテナのさまざまな要素を調整して効率的なアンテナを使うことがよい」と書かれていて送信機側から見たSWRを下げるのは、アンテナ調整の一つの側面でしかないと指摘している。
この装置でおもしろいのはポリバリコンをコイルに直列にも並列にも切り替えられるようになっていることである。

組み立ては特に難しいところはありません。唯一気をつけるのはトロイダルコアにエナメル線を巻き付けるところでしょう。コアの穴を線が通過したところを1ターンと数えます。線の被覆を傷つけないよう注意し、コアに線が密着するように、線同士が交差しないように注意して所定の回数巻き付けます。
巻き終わったら、取付のリードはしっかり被覆を落としてからハンダ付けします。ライターの火で被覆を焼いてしまってから紙ヤスリで磨くとよいと思います。

Matchstickのマニュアル日本語版 PDF
(XRQTechLabによる意訳です)

このアンテナチューナはQRP用に作られており最大でも5Wとされている。Splinterなどと組み合わせて使うのがよいだろう。
シンプルな構成であるので、半波長の長さのコードを接続し、しっかりとしたアースをとって、こんな小さな装置でも交信ができるということを楽しむのがよいだろう。

抵抗ブリッジのSWRインジケータを挿入することで、混変調の場合の減衰アッティネータとして機能させたりCR構成によるバンドパスフィルターとして機能させることも紹介されている。

RCAの間に出ているリード線は動作確認のためにターミナルに取り付けた仮のリード線です。

届いた部品 白木の板です