Matching indicator

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上掲の回路でRevを表示するデジケーター部をLEDに変更すればもっとコンパクトなできます。トロイドコアもFT23-43という小さなものに変更しました。Fwdを示すLEDを緑に、Revを表示するLEDを赤にすることで、赤の輝度が小さくなるように調整することで、マッチングを取ることができます。
大変小さく作ることができますので、移動運用などに便利です。

リグの出力インピーダンスは50Ωになっていることが多いようです。そこでアンテナも50Ωに調整すれば整合が取れるはずです。
50Ωのブリッジを構成し、その一部をアンテナとすればブリッジの平衡がとれた時、中点には電流が流れなくなるはずです。この仕組みで作られたのがTaylorのブリッジです。

アンテナ回路にこのブリッジを入れると、減衰を生じますので、測定が必要ない場合にはスルーになるよう、切り替えスイッチをつけてあります。
自作アンテナを作り、実際に運用しようとしても上手く動作してくれません。計算上は整合が取れているはずなのですが、実際には周囲のさまざまな影響を受けるため、設計通りにはいかないことが多いのです。
そこで、運用する前にリグとアンテナの整合を取る必要があります。移動運用ではできるだけ荷物を減らしたいので、コンパクトなチューナー、測定器がほしいところです。
チューナーと整合表示器が一体になっている機器もありますが、ここではチューナーに付加する形の表示器を作ってみました。

出力を示す緑のLEDと反射波を示す赤のLEDだけのシンプルなSWRメーターです。
50Ωのダミーロードを使たとき、赤LEDが消灯するよう、1kの抵抗を調整します。ここは半固定VRにしておくと便利です。
アンテナを繋ぎ、赤のLEDが最小輝度になるようにチューナーを調整します。その時、緑のLEDが一番明るくなります。

アクリル板をL字型に組み合わせて、オスとメスのBNCを取り付け、その間にSWRインジケーターを入れました。
この構成では、アンテナへの接続が上側や左右になりますので、状況によっては使いやすいかもしれません。回路はむき出しのままですが、接触事故を起こしそうなところはホットグルーで固めています。

ペットボトルの蓋を使ったケースにSWRメーターを収めてみました。
ペットボトルの首の部分ともう一つの蓋を使います。蓋の真ん中にそれぞれメスとオスのBNCコネクタを取り付けます。ペットボトルのねじ込みをする側にはオスのBNCが来るようにします。回路を組み立て、メスのBNC側の配線をして、回路をペットボトルの首の部分に組み込みます。ホットメルトで固定しました。そして、メスのBNCコネクタのついている蓋とペットボトルの首の部分をホットメルトで接着します。
反対側にはトロイドコアの中を通った芯線側とGNDからの線が出ています。最短になるようにこの線をBNCのオスのコネクタに接続します。
ふたを閉めるとき、1回転逆にねじってから蓋を締めるようにし、蓋が閉まった状態で配線がまっすぐになるようにします。

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進行波と反射波の比を定在波比(SWR)といいます。実際にアンテナに送られる電力を測定し、反射波が少なくなるよう調整することが行われています。
できるだけコンパクトな表示器にするため、進行波の表示はLEDの点灯で行い、反射波のみをインジケーターで表示するようにしました。

移動運用などで嵩張らないようコンパクトにするため、回路を簡略化し、相対的に反射波が小さくなるよう調整するための表示器としました。

SWR Meter

アンテナの調整は奥が深いようです。インピーダンスの最良点とSWRの最良点は異なるようですし、共振周波数との関わりも考えなくてはなりません。受信機で一番良く聞こえるところに調整すればよいと言われますが、なかなか難しいところです。
個々で作った2つの表示器を活用し、QRPの運用が少しでも効率よくできるよう実験を楽しみたいと思います。

回路図
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Impedance Bridge

MTR5Bに取り付けたインジケーターです。アンテナはモノバンドのEFHWを取り付けています。実際にアンテナを伸展すると当初調整した通りに整合が取れないことがあります。設置の状態を少し変えるだけで、改善できることも多いので、このような簡単な表示装置があると便利です。
上記の回路は簡単なのですが、周波数が上がると感度がもう少し欲しいように感じます。SWRメーターの回路で、メーターの代わりにLEDを付けたものに替えてみました。(抵抗は150Ωに変更)多少感度が改善されるようです。
移動用の小物として装備に忍ばせておくと役立つと思います。

この回路で昔のLEDを使った場合、光り方が不足することがありました。最近の高輝度のものを使うとよいようです。LEDも進化しているようです。