完成したHillTopper40
マニュアルを見ながら8時間ほどで完成しました。
ケースが工夫されていて、両面銅箔のPCBで出来ているのですが
しっかりした作りになっています。組み立ても容易でした。
HillTopper40

SmallWonderLabsを主宰していたDave Benson K1SWLが設計したリグです。
4StateQRP Clubから頒布されています。
このキットはSWLのSWシリーズの流れを汲み、KD1JV Steve WaberのSODA POPの流れも汲んでいるという、マニア垂涎のものです。
当初HillTopper20として出されたのですが、40mバンドのものも追加されました。受信部はSWシリーズを受け継ぎ、送信部はSODA POPを受け継いでいます。DDSはQRPLabsでも使われているSi5351Aが使われ、周波数読み取りはモールス符号での音による表示となっています。

中には細かく分類された部品が入っています。その小袋に番号が振られていて、マニュアルと連携しているようです。静電気による損傷を防ぐために、電子部品は特別の袋にまとめられています。
PCB基板には表面実装の部品があらかじめ装着されており、アルミフォイルに包まれています。
ケースになるPCB基板は、繋がった部分もあるので、V字に溝が刻まれているところを慎重に割る必要があります。

HillTopper40
銅箔基板によるケースに組み込むようになっている。

HillTopper40 マニュアルの訳文

発注してから10日ほどで届きました。手作り感たっぷりの梱包です。

すべての機構がPCB基板の上に実装されています。ワイヤー配線はありません。
調整個所も2か所しかありません。DDSのキャリブレーションを行うところとBFOの調整だけですので容易に完成させることが出来ました。
アンテナをつなぎTuneを回すといくつもの局の交信が飛び込んできます。Tuneノブを押すごとに、100Hzと10Hzの変移幅を変更をすることが出来ます。
LCDなどによる見える形での表示がないので、最初戸惑いますが、ボタンを押すごとに、現在の周波数をモールスで教えてくれるので困ることはありません。
また、モールスのスピードは独立したVRで行ないますので、運用の途中でもスムースにスピードコントロールが行えます。

マニュアルにあるグループ分けで組み立てていきます。そこで使う部品が同じ番号を振られた小袋に納められています。キットを作るうえで大変な手間をかけていることが伺えます。ただし、静電気に弱い電子部品は別の袋にまとめられていますので、グループ別の袋と静電防止袋に入った部品を使って作業を進めます。

Steveにより頒布されたが数時間でsoldoutになり、入手が出来なかったSODA POP