Hendricks QRP Kitsから販売されているダイレクトコンバージョンのトランシーバーです。初めは80m用のものとして世に出たのですが、その後他のバンドにも展開され、現在Hendricks QRP Kitsからは160mと15mのものがでています。

タイミングコントローラーとして小さなマイコンが使われていますが、いたってオーソドックスな構成です。コイルを巻き、その巻き数を調整しながら目的の周波数に合わせていくという手作り感がたまらないキットです。ダイレクトコンバージョンですから相手にゼロインしてからRITで受信周波数をずらして聞きます。USBでもLSBでも両方の側波帯で信号が聞こえますので、SPOTというボタンが付けてあり、これを押すと瞬時に送信周波数と同じところを受信できるようになっています。市販のほとんどのリグが自動化され、このような操作の必要もなくなっていますが、無線操作の原点とも言うべきこのマニュアルな操作方法も楽しみの一つだと思います。

Hendricks QRP Kitsから送られてきた品物もいたってシンプルな形でした。このケースの中に全てが詰め込まれ、緩衝材なしでもよいようになっていました。
種類毎に袋に小分けされていますので、部品表を参照しながら確認をします。

Ft Tuthill 160m TRCV   by Dan Tayloe N7VE

製作・操作マニュアルの邦訳pdf

写真や図の部分は省いてあります。

大変に詳しいマニュアルがHendricks QRP Kitsのサイトからダウンロードできます。それに従って一つ一つ組み立てていくのですが、作業毎に色表示のされた部品配置図がありますので特に迷うところはないと思います。手作りの無線機を使ってお空に出るのは最高の楽しみなのではないでしょうか。
製作に必要と思われる記述部分を訳しました。図の部分はもとのマニュアルをプリントアウトしていただければ、組み立てやすいと思います。
この昔ながらの無線機を作る楽しみを多くの方が味わっていただければ幸いです。