いわむらかずお絵本の丘美術館
14匹のネズミたちが活躍する絵本の世界そのままの美術館があると言うので訪ねました。
ここは栃木県那須郡那珂川町小砂というところの里山の上にあります。いわむらかずおさんの絵本のテーマパークです。
今日の大人のチケットは「なっちゃん」でした。大人用、子供用などその日によってチケットが異なるようです。

この美術館に着くまで、遠回りをしてしまいました。
家を出るとき、目的地をこの美術館の電話番号でカーナビに指示しました。高速道路を順調に走り、宇都宮インターから一般道を走行、目的地に着いたのですが、そこには美術館が見当たりません。村の中の道路の脇です。近くには洒落た幼稚園があり、小さな神社があるのみ。改めて美術館の名前で検索しても同じところを指示しています。何かが違っているようです。
住所で入力してみました。すると通ってきた道の脇にあった丘を指示しています。そちらに引き返して、やっとたどり着きました。

美術館は豊かな自然の中にあります。木々の間に隠れてしまいそうです。小鳥たちのさえずりが聞こえてきます。
美術館の中は撮影禁止ですので紹介できませんが、たくさんの絵本の原画が飾られています。
今日はいわむらかずおさんご自身がお話しと絵本の朗読をしてくださいました。
美術館の中にはこんな自然が目の前に広がるティールームがありました。望遠鏡が設置してあり、ムササビの巣箱が観察できるようになっています。残念ながら今日は昼間でしたのでムササビの姿を見ることはできませんでした。
くさっぱら広場
美術館の周りには絵本に出てくるような名前がつけられています。
このくさっぱら広場のどこかにねずみたちが暮らしているようです。
くさっぱら広場のヘビイチゴが収穫の時期を迎えていました。きれいに色づいた実をねずみたちが集めていく様子が見えるようです。
シロツメクサの群生の中にタンポポの綿毛が飛んでいます。その根元には小さなキノコが顔をのぞかせています。これもねずみたちにとっては大切な収穫になるのでしょうか。
何処にでもある原っぱですが、いわむらかずおさんにの手にかかるとメルヘンの世界になってしまいます。
ねずみたちはこんな景色を見ているのでしょうか。
草の中にカメラを沈めて上向きに撮影してみました。視点を変えるだけで原っぱの景色が違って見えます。絵本の世界に入っていきそうです。
うぐいす谷のため池
睡蓮の葉の上にカエルが乗っていました。トンボも飛んできています。小さな池ですが生き物たちにとっては大事なすみかのようです。
ここには美術館の建物の他、何もありません。里山の中に農場があり、牛が飼われていたり、小さな田んぼがあったり、キツネやタヌキ、トンボやカエルが一緒に住んでいるところです。でも、そっと耳を澄ませると、14匹のねずみたちがせっせと食べ物を探したり、カボチャの種をまいたりしている声が聞こえてきそうなゆったりとした時間が流れているすてきなところです。
いわむらかずお絵本の丘美術館

平成21年6月上旬