ひたち海浜公園のネモフィラ
国営ひたち海浜公園
常磐自動車道から北関東自動車道、そして常陸那珂有料道路と接続されているので、公園のすぐ近くまで高速道を使って行くことができました。(ただしこの時期は渋滞がすごいです。)
さすが国営の公園、駐車場も4000台以上収容できる広さです。今回は、自転車を持ち込んで園内をサイクリングすることにしました。
今回の一番のお目当てはネモフィラ(瑠璃唐草)
公園内の見晴らしの丘一帯に3.5ha、450万本が植えられているそうです。
ここの見所は空と海の青さにとけ込むネモフィラの美しさだそうですが、訪ねたこの日はあいにくの曇り空、青空に映える景色は見ることができませんでした。
今年は、天候の関係で生育が早いとのこと。世話をしている方の話では、もう色が褪せ始めてしまっているそうです。
でも、淡い空色の花が丘一面を覆って、微かに心地よい香りを漂わせています。
まだ菜の花の群落が残っていました。黄色の広がりと、ネモフィラの空色の対比が鮮やかです。
この公園は「いばらき・花名所」と謳っているように、たくさんの花が植えられています。この見晴らしの丘も秋にはたくさんのほうき草が赤く彩るのだそうです。
青い空との競演をねらいたかったのですが、曇り空の背景になってしまいました。
カメラを花の中に入れてみると、また違った景色を見ることができます。花に囲まれているようなすてきな気分です。
丘に登り、阿字ヶ浦の海を眺め、花の中の散策を楽しみました。行列ができる程たくさんの人々が見物に来ているのですが、それも気にならないほどの青い花々の広がりです。
よく見ると、空色の花だけではないことに気づきます。白い花弁もありました。また、花弁の縁に濃い紫の斑点を付けている花もあります。また、同じ空色でも少しずつ色の濃さも異なっているようです。今話題になっている生物の多様性がここでも見られました。
この草原にはいろいろな種類の花が咲いています。赤い花はポピーのようです。自然のお花畑のようにさまざまな植物が共生している姿もいいものです。
森林のエリアをサイクリングしていると、道ばたにホウチャクソウを見つけました。計画的に管理された植生だけでなく、自然の野草が残されているところもあるようです。
香りの谷というところには、いろいろなハーブやクリスマスローズなどが植えられていました。
そこで見つけたのはこのワスレナグサ。ピンク・アオ・シロの小さな花が混じり合ってきれいです。
今回はサイクリング道のほんのわずかしか走破できませんでした。ゆっくり時間を掛けて走ると、もっとたくさんの花々と出会えそうです。

平成21年5月初旬