伊勢神社〜伊賀・甲賀

平成20年8月

なかなか訪ねる機会のなかった伊勢神宮に参拝しました。
東京から高速道路が繋がっているので、迷うことなく到着することが出来ました。
伊勢神宮とは、伊勢の宇治の五十鈴(いすず) 川上にご鎮座の皇大神宮(こうたいじんぐう、内宮=ないくう)と、伊勢の山田の原にご鎮座の豊受大神宮(とようけだいじんぐう、外宮=げくう)及び別宮など125社神社の総称だそうで、まず、外宮からお参りします。
平成25年には式年遷宮が行われるとのことで、すでに行事は始まっているようです。遷宮が行われる場所が用意されています。
夏の暑い陽射しの中でしたが、外宮の中は大きな木々に覆われ静かな涼しさが感じられました。
外宮から少し離れたところに内宮があります。五十鈴川にかかる宇治橋をわたってお参りします。この橋のすぐ脇には新たに架けられる橋の敷地が整備されていました。工事は今年から始まるそうです。
外宮とは比較にならない大勢の人々でいっぱいでした。
内宮の皇大神宮(正宮)をお参りします。写真が撮れるのはここまで。神妙に階段を上ります。
ここは垂仁天皇26年にご鎮座されてから、2000年、天照大御神がお鎮まりになっているのだそうです。
正宮のすぐ隣にも遷宮のための地が整備されています。
遷宮は社殿を造り替える20年に一度の大祭で、正殿(しょうでん)を始め御垣内(みかきうち)の建物全てを建て替えし、さらに殿内の御装束(おんしょうぞく)や神宝を新調する、大変大がかりな行事のようです。このような行事が20年ごとに行われることで建造技術だけでなく、製紙や表具・建具などさまざまな技術が伝承できているのだと思います。
今回の旅も道の駅を利用させてもらいました。
「飯高駅」は温泉のある道の駅です。香肌峡温泉 いいたかの湯
受付時間が10:00〜20:00と車で旅行する者にとっては不都合なところもあるのですが、設備は整っています。近隣の方が多く利用されているようで、最終の21:00まで混み合っていました。21:00を過ぎると施設の電灯が消され、外のトイレだけが使える、大変寂しい状況になりました。
でも、航空路の下にあるらしく飛行機の明かりを眺め、星空を堪能することが出来ました。
松坂から山を越え、戸張・伊賀方面へ移動しました。
地図にしっかり記載されている国道ですが、やっと車が通れる道幅で、対向車があるとすれ違いに場所を探さなくてはならない状況でした。
そんな山里を走っているときに見つけたすてきな建物です。板壁で、窓にも板の覆いが付いています。それほど古いものではなさそうですが、山里の雰囲気にとても似合う建物でした。
赤目四十八滝
名張市にある赤目四十八滝渓谷は大小の滝がやく4kmにわたって続いている渓谷です。
入り口にあるホテルの駐車場に車を預け、歩き出しました。水量があまり多くないので滝も雄大というわけではありません。深緑の中を川沿いに上りました。道は整備され、階段や手すりなどもあり、要所要所には緊急電話が設置されています。しかし、ここは人の脚でしか入ることのできない場所で自分の脚で歩けなくなったら大変なことになる所なのです。景色としっとりした空気は最高でした。
渓谷は厳窟滝まで約4kmほど続くのですが、ほぼ中間地点である百畳岩の近く、七色岩までで引き返すことにしました。
七色岩というので、岩自体が七色なのかと思いましたが、岩に貼り付いた木々が七種類あり、それが紅葉したりして七色になるということでした。
三重県伊賀市、名張市は伊賀流、滋賀県甲賀市は甲賀流の忍術として有名です。伊賀城祉の忍者博物館、と
甲賀五十三家の筆頭格であった望月出雲守の旧居の甲賀流忍術屋敷を訪ねました。
地勢的な条件から情報収集に長けていた集団が、忍術という技で武家に重用され、豊臣・徳川という時代を経てその立場を作ってきた歴史を知ることが出来ました。
ちょうど夕暮れ時になってきたので、琵琶湖で日の入りを見ることにしました。
日の入りとは位置関係が逆になってしまいましたが、琵琶湖大橋を渡った西岸にある堅田の「道の駅びわ湖大橋米プラザ」で一休みをして暮れなずむ景色を楽しみました。
琵琶湖に面したレストランで岸に寄せる波を眺めながらゆったりとしたひとときでした。
帰路は中央道からのルートを選択し、初めて走る道も多くなりました。
諏訪湖SAでは諏訪湖の全貌を眺めることが出来ます。富栄養化が進んでいるのか、湖面を藻が覆っています。
今回のツアーは3泊3日で走行距離1200kmになりました。