神奈川・二宮
二宮町の吾妻山公園
朝のテレビ中継で菜の花が満開であるという画面を見て、出かけることにしました。いつもの通り夕食を済ませ、出発。とりあえず東名高速を走り、何処で寝るかを考えましたが、適当なところが思いつかず、海老名SAで泊まることに。日付が変わる前に早々に到着しました。
翌朝もSAで仕入れたパンとコーヒーでゆっくりと朝食をとり、厚木小田原道路を走って、二宮に到着。
駅近くのラディアン裏手の二宮果樹公園駐車場を使わせてもらい、いざ、吾妻山へ。
吾妻山公園へはいくつかのルートがあるようですが、中里登り口から入ることにして、歩いていると「二宮銘産・落花生」の看板が目に留まりました。
道から落花生を煎る機械が見えましたので、覗いていると、奥さんがちょうど店を開けてくれました。その「渡邉商店」は明治からの大変に歴史のある店でした。
話をしているうちにわかったのですが、ご主人が私と同い年ということで、ついつい話が弾み、落花生の話やお庭のこと、生産設備のことなどいろいろなお話を聞くことができました。
落花生は千葉が有名でしたので、「なぜ二宮で銘産?」という思いがあったのですが、お話を伺うと、「ナンキンマメは明治初期にこの地に入り、栽培が広がった」とのこと。落花生の歴史を知ることが出来ました。
この店では地元産の豆をつかっていろいろな製品を作っています。それも昔ながらの手作りを大事にし、年季の入った機械や道具が今も現役で動いているそうです。豆の殻を外すのも手作業で一つ一つやっているとのことには驚きました。
ちょうど、黒糖まぶしの製品を作っているところを見せて頂きました。黒糖を飴状にし、粒をそろえ暖めたピーナッツにまぶします。飴の中で固まっていた豆が練るような作業を繰り返すうちにバラバラになり、薄く黒砂糖がコーティングされ製品になります。まだ暖かい作りたての豆をいただましたが、しぎしぎとした柔らかさが残った、この場でしか味わえない味でした。
中里口から吾妻山公園の山頂を目指します。
途中、木々の間にたくさんの小鳥たちの鳴き声が聞こえてきます。メジロ、シジュウカラ、コゲラなどがすぐ手近な枝に群れていました。次回来るときには是非、双眼鏡を持ってきたいと思いました。
山頂からは相模湾などすばらしい眺望が眺められるはずでしたが、残念ながら今日は雲に覆われています。
山頂付近には菜の花が植えられ、黄色い絨毯が広げられているようです。青空を背景に見たらさぞすばらしい景色だろうと想像されます。
駐車場に戻ると、二宮町の消防出初め式が行われていました。最後の演技、一斉放水を見ることが出来ました。山に向かって紅白の放水が威勢よく出され、今年も災害が少ない年でありますようにとの思いが示されていました。

平成20年1月中旬