信州・安曇野
上信越道「坂城PA]
ここは売店やインフォメーションもなくトイレだけのPAです。でも、ここからの眺めは山々の連なりをバックに、千曲川の流れが見渡せるすばらしいところです。写真ではそのゆったりとした雰囲気は表現できません。
麻績ICから一般道を
土地が豊かなのでしょう、黄金色に色づいた稲田が続きます。山がちの土地ですから「姨捨の田毎の月」のような段々になった田が多く見られました。でも一つ一つの田が大きいと感じました。
禄山美術館
日本の近代彫刻を形作ってきた荻原守衛(もりえ)の作品を展示しています。向かい側が禄山公園として整備され広い駐車場が整備されています。この環境の中に時を経た煉瓦造りの建物がぴったりと息づいています。
穂高の駅から煉瓦を敷き詰めた通路が続いているのも風情があります。駅前もすっかり整備されていました。
フェニックスの避雷針・緑に囲まれた本館
禄山の作品はこの建物に収められていますが、守衛に関わりのあった作家の作品が新館で見られました。一つ一つの作品の鑑賞と言うよりもこの雰囲気の中でゆったりと作品に触れることが楽しみです。
街の中にはたくさんの水路が流れ、田にはたわわに実った稲が風にそよいでいます。「実ほど・・・・」という言葉のようにしっかりと穂先を垂れている姿が見られました。
湧水
水路がたくさんあって、冷たい気持ちのよい水に触れることができました。その遊水池では石の間からぼこぼこと泡が吹き上がっています。一カ所で継続的に出てくるのではなく、比較的広い池の中であちらこちらから間欠的に泡が出てきます。
ワスレナグサ
水辺にはワスレナグサの群落がありました。清冽な水の流れと同じように可憐な花を咲かせています。淡い水色の花とはっきりした緑色の葉の対照がきれいです。
アキアカネ
水辺にはいろいろなトンボが飛び交っていました。その一匹が草の葉にとまったところを撮影。動き回る昆虫を撮影するのは難しいです。
わさび園の水車小屋
すっかり観光地化してしまいました。カヌーの教室とラフティングが行われていました。水の上から眺める水車の景色はすばらしいかも知れませんが、岸辺から眺める立場としてはカヌーやゴムボートは邪魔物でしかありません。
わさび田
陽射しが強い季節ですから、田の上には寒冷紗が掛けられています。
栽培する作業はほとんどが手作業ですから、大変な手間になるようです。しっかり手入れされている圃場と荒れ果てた圃場が散見されました。
秋と言えばコスモス
色とりどりのコスモスが風に揺れていました。
「秋桜」と漢字で書く理由がわかるように思います。野原一面を埋め尽くす様子は、春の桜の季節を思わせます。
屋根の上のシャチホコと唐獅子
穂高の街は街道筋だったようで歴史を感じさせる建物がたくさんありました。そんな建物の屋根におもしろいものを見つけました。一番上にあるのは名古屋城でも有名なシャチホコですが、軒に近いところに唐獅子が前足で逆立ちしています。微妙なバランスで左右二匹が向かい合っています。
大町市立山岳博物館
安曇野からちょっと足を伸ばして、北アルプスを望む博物館を見学しました。思い描いていたより展示物が小規模だったのですが、雪形などの説明はおもしろかったです。

平成19年9月中旬