村の中にはバスが走っています。その待合所は何処も立派な作りでした。
時刻表を見ると1日に数本しか走っていないようですが生活に密着した時刻表によって運行されているようです。
この停留所に座ってバスを待っている様子は、時間のゆっくりした日本の原風景のように感じます。
山里はもう秋の景色でした。
色鮮やかなコスモスがとてもきれいでした。爽やかな風になびく色とりどりの柔らかさがすてきです。
「筆塚」という石碑をいくつも見かけました。これはその中の一つで道の分岐点にありました。すぐ後ろには桜の木があり。季節には花に囲まれてさぞかしきれいだろうと思います。この木陰で一休みさせてもらいました。
村のあちらこちらに石碑や石仏がありました。書かれている碑文が風雨にさらされてほとんど読めなくなっているものが多かったのですが、馬頭観世音と書かれているようなものも見かけました。山里の生活で馬が大事にされてきたのでしょうか。
ワレモコウのてっぺんに赤とんぼがとまっていました。
高原の植物がどんどん秋の装いになっているようです。このトンボもだんだんに低地に降りていくのでしょうか。
ゆっくりと山里を散策していたらすっかり日が落ちてきてしまいました。途中のSAで山々のシルエットの上に出てきた月を眺めました。最初は白っぽかった月が日が暮れるにつれて明るさを増し色が赤みがかってきました。
信州 武石村

平成19年 8月下旬