赤城へのくるま旅

平成19年7月下旬

今年は天候が不順で、台風もあり、ブルーベリーは不作だそうです。実の付き方も少なく、少し酸味が強いようです。昨年もお世話になった荻原さんの畑におじゃましました。一株ごとに味の異なる実をほおばりながら、3kg以上もつみ取りました。冷凍にしたりジャムにしたりたっぷり楽しめそうです。
せっかく来たのだからと、赤城神社まで登ってみることにしました。標高500mの地点から、一気に1500m近くまで登ります。クーラーを切り、外気の涼しさを楽しみます。雲に覆われ、遠くで雷鳴も聞こえます。半袖では少し寒いくらいの気温でした。改修された神社にお参りしました。
神社からすぐ近くの道路沿いに「覚満淵入り口」という案内がありました。何気なく車を止め、入ってみることにしました。
周囲1km?ほどの池を中心にした高層湿原です。いろいろな植物が見られ、整備された木道をゆっくり散策することができました。
カモが家族で泳いでいます。
カイツブリよりも大きいように思うのですが、水中に潜って餌をとっているようです。カルガモのようにも見えるので「水に潜れるカモと、頭だけ水に入れて懸命に足を動かして逆立ちするカモがいるのだけれど・・・」としばし観察です。
霧がかかり、かすんだ景色でなかなかいい雰囲気でした。浮島のような植生のところもあり、きれいな水と緑の取り合わせがすてきです。
笹原の中に小さな花を見つけました。何という名前かはわかりませんが、ウスユキソウのような可憐な姿です。
アキアカネが飛び交っています。留まっていても盛んに羽を動かして体勢を保っています。上下に動かすと言うよりもそれぞれの羽の角度を変え、風の受け方を調整しているようです。そーっと昆虫の動きを見ているのもいいものです。
不思議な樹を発見しました。
伸びようとした幹が地面に向かってしまい、そこに、別の枝がくっついてしまったようです。風が強いところでもなさそうですので、なぜこんな姿になってしまったのか不思議です。でも周囲の樹にも変形が見られるので、厳しい自然環境があるのかも知れません。
シシウドが咲いていました。この花を見ると「高原に来た」という雰囲気になります。樹木が多いのですが、高度は1500m近くですから、このような植物があっても当然です。しかし、草原から伸びているシシウドではなく、灌木の中から出ているシシウドはちょっと違和感がありました。