小田原から湯本へ

平成19年3月上旬

小田原消防署の火の見櫓
初春の一日、小田原からのふらり旅をしました。小田原は品川から30分で着いてしまうので、旅という気がしない近さです。
「街かど博物館」でお茶をいただいたり、かまぼこを試食したり、おひな様を見せてもらったり、おしゃべりしたりいろいろ楽しみました。
旧街道に入り東海道線をくぐるところに人車鉄道の小田原駅跡がありそこにあるのが消防署。城下町小田原らしい建物です。
小田原の道祖神と一里塚跡
板橋から旧街道を歩き、風祭駅を過ぎたところにある道祖神です。一里塚の跡でもあるとのことですが、今はその面影はありません。民家に囲まれた一隅にぽつんとありました。
長興山への道
この一帯は紹太寺の寺領だったようで、大きな寺がこの先にあったようです。その参道なのでしょうか、立派な石段と石畳の道が続いています。きちんと整備されている様子からそれほど古いものではないと思いますが、木々に囲まれた風情から箱根らしさを感じました。
紹太寺(しょだいじ)
本来は紹太寺の末院だったのだそうですが、その寺がなくなってしまったので、現在はここが紹太寺になっているのだとか。ここに掲げられている扁額は元の寺に掲げられていたもので、隠元禅師の直筆のものだそうです。桜の花がきれいに咲き始めていました。
箱根湯本町立郷土資料館から早雲寺へ
国道1号線を歩き、三枚橋で早川を渡ると郷土資料館があります。細かな解説とともに箱根の資料が展示され、昔の様子と湯治場ばとしての箱根の歴史が学べます。ここで紙ひもを使ったわらじ作りをさせてもらいました。手作りの旅の思い出が出来ました。町役場の建物の間を抜ける早雲寺への道がありますが、この標識は見落としがちで、私も迷ってしまいました。
早雲寺の枯山水の庭
後北条氏五代の墓のある寺です。鎌倉時代の北条氏ではなく戦国時代の伊勢新九郎長久と称した北条早雲の子孫で小田原城を居城にした一族の墓だそうです。