長瀞・宝登山のロウバイ
秩父鉄道長瀞駅から歩いて10分ほどの所にある山です。
長瀞というと岩畳、船下りが有名ですが、川とは反対の方に国道140号線を横切るように登っていきます。
通常はロープウェイで登るのですが、今回は歩いて登りました。約60分の行程です。
宝登山には麓の宝登山神社の奥の院があり、その西斜面にロウバイ園と梅百花園があります。
奥の院を詣でて裏側に回ると、ふくよかな香りが漂っています。ロウバイが一面に咲きあたり一面とてもよい香りが満ちています。
ロウバイの樹はあまり大きくないため、すぐに手の届くところで花を楽しむことが出来ます。時期的にはもう盛りを過ぎているようで花の名前にあるような蝋のようなつややかさは薄れてしまっているようです。それでも斜面を覆う黄色い花の群生はみごとです。
このロウバイ園には香りが強く花芯部も黄色い「素心」やや小型で花芯部が紅紫色の「和蝋梅」素心蝋梅から選抜され色の濃い大輪の「満月」という3種類が植えられています。
ロウバイは朧月(陰月の12月)に咲くことから名付けられたという説もあるそうです。
春が近づいているので野の草花も咲き出しています。
この黄色い花の名前はわかりませんでしたが、小さな紫の「イヌノフグリ」も咲いていました。枯れ葉の間からのぞかせる可憐な花はきれいです。
マンサクも咲き出していました。ハナズオウのように枝から直接花びらが出ているように見えます。
風が遮られる陽だまりはとても暖かです。
福寿草の群落です。
園芸種が植えられているのでしょうが、これだけまとまっていると、見事です。
正月などマンリョウやセンリョウと一緒に寄せ植えにされている福寿草と違い生気に溢れています。植物の持つたくましさはやはり自然の中で輝くようです。

平成19年2月中旬