渡瀬遊水池を訪ねて

平成18年12月初旬

渡瀬遊水池は足尾銅山の鉱毒をを沈殿させるために作られた広大な低地です。その中にハート形の谷中湖があります。池底に沈んだ谷中村にちなんだ湖です。
今はヨットやつりなどさまざまな楽しみ方が出来る公園になっています。
谷中湖の周りはこのような広い遊歩道が整備され、ジョギングする人、散歩をする人、自転車に乗る人、インラインスケートをする人などさまざまな人が自然を楽しんでいます。爽やかな風と木々の紅葉がとても気持ちの良い雰囲気を作っています。
スーパー堤防の上に道の駅「きたかわべ」が作られています。渡瀬遊水池の植物や動物、鳥などの情報が展示されているギャラリーや湖を一望できる屋上展望台がありました。ここに車を置いて散策を楽しみました。
昼頃になると駐車場は空きがないほどに混み合ってきます。売店で作っている手打ちそばを目当てのお客さんのようです。
公園の中の紅葉が色鮮やかでした。青空に映える赤い色を楽しめました。紅葉の数はそれほど多いわけではありませんが、広い公園にのびのびと枝を広げている姿はまた一段ときれいです。
山はすでに冬の装いになっていますが、低地ではまだまだ秋の色が楽しめました。
旧下野煉化製造会社煉瓦窯
遊水池のすぐそばにおもしろい煙突を見つけました。
今は稼働していない煉瓦工場の跡でした。広い敷地はきれいに整備され乗馬クラブになっています。煉瓦を焼く窯、製品を置いておく屋根の高い公庫などが残されています。
すぐ近くの神社に寄ってみるとおもしろいものが並んでいます。30cmほどの俵型の提灯のようなものが竿の先につけられ、整然と立てかけられています。
一回り大きな提灯が飾られていました。
「提灯もみ祭り」が行われるのだそうです。
昔は近隣の七郷をご神体が巡り、それを迎えるために若者たちが裸でもみ合った祭りだそうで、今は、神社で竹竿の先につけた提灯をもみ合う形に変わったそうです。
野木神社
旧郷社の格式をもつ神社で、、仁徳天皇の頃から続いている歴史があり、坂上田村麻呂が手植えしたという銀杏の巨木があり、乃木希典が参拝したなどの記録があるとのことです。
参道には寒川七郷の休憩所が作られていました。よしずで囲まれた中には炉が切られ、提灯もみ祭りの行われている間、人々がたき火を囲み、甘酒や煮物などを食べながら過ごすのだそうです。