夏の信州一巡り

平成18年8月初旬
長野市・中条村・小川村・白馬村・大町市・北杜市・甲府市

今回のくるま旅は信州中条村から出発です。
昨夜9時頃家を出て、関越道から上信越道に入り、佐久PAで泊まりました。佐久パラダを予定していましたが、夜間は進入禁止とのこと。上のエリアに入れれば快適だったのですが。
翌早朝、更埴ICを出て、一般道を走り、道の駅「中条」で休憩しました。ちょうど農家の方が作物の搬入をしていました。もぎたてのプルーンを手に入れました。すぐに食べたいというと親切に店の方が一袋洗ってくれました。巨峰ほどの大きさですが、とても甘かったです。
ここの道の駅のシンボルは双体道祖神だそうです。
縄文おやき
小川村は「おやき」で有名です。縄文おやきというのぼりに誘われて、細い山道をくねくねと登りました。後で知ったのですが、この道は一方通行になっているとのこと。対向車が来たらすれちがえないほどの道をヒヤヒヤしながら登りました。
ほぼ頂上付近に店があります。生地にたっぷりの具を詰め込み、いろりで焼いています。できたてをいただきました。山の爽やかな風にほっとするひとときでした。
高山寺
鬼無里への道の途中、立派な三重の塔が見えました。
さっそく寄り道。左側の門は上部が鐘楼になっています。
塔は白木作りです。年月を経てきた分、白木の趣が味わい深いお寺でした。
石臼の石塔
高山寺の庭でおもしろいものを見つけました。粉を挽くための石臼を組み合わせた石塔です。今は使われなくなった道具への感謝でしょうか。
鬼無里
鬼無里の「ふるさと資料館」で立派な彫りのある屋台を見学しました。この村で盛んだった畳表を作るための麻を生産することで得た財力で、作られたものだということです。
屋台は撮影できなませんでしたが、その彫りの見事さには驚かされました。4つの神社に残されている屋台だそうですが、一木彫りという立体的な彫り物が至る所に施されていました。屋台を飾る籠の中にいるヒヨコまで彫り込まれているのには感心させられました。白木であることが彫刻のすばらしさを際だたせているように思いました。
山は秋です。
鬼無里から白馬への峠を越えます。山道を延々と走り疲れが出てきた頃、目の前が開けました。白馬の山が見え、まだ雪渓が残っていました。
一休みをしていると、赤とんぼが飛んでいるのが目に入りました。。山はもう秋の気配でです。
塩の道博物館
大町市に入り塩蔵を見学しました。
山奥の人々にとって、塩は貴重品でした。糸魚川からいくつもの経由地を経て人に担がれ、牛の背に負われて塩が運ばれてきたそうです。その塩を貯蔵した蔵が博物館になっていました。
写真は塩蔵の内部です。塩を積み重ねておくと空気中の水分を含んでにがりが出てくるそうです。それを受けるための瓶がすのこの下に置かれていたのだと説明されていました。
塩蔵の外観
漆喰で固めた土蔵です。町屋の建物をそのまま活用した博物館で、ゆっくりと見学し、係の方とのおしゃべりも楽しめました。大町市付近の観光資料もそろっていて、市内の散歩コースも教えてもらしました。人のぬくもりを感じる博物館です。
若一王子神社
塩の道博物館に隣接する「流鏑馬館」でこの神社の流鏑馬の神事が紹介されていました。
神社は博物館から車で数分のところにありました、県社だそうで、北アルプス遭難者慰霊碑がありました。
神社ではありますが三重の塔や観音堂が境内にある神仏混淆の施設です。
道の駅「信州蔦木宿
中央道小淵沢ICの近くにあります。
ここの「つたの湯」は夜10時まで利用でき、地域の人たちにも活用されている施設です。いろいろな風呂があり露天風呂も楽しめます。奥の駐車スペースには宿泊している車も多いようです。すぐ裏手には川が流れ河畔を散歩することも出来、キャンプサイトのようでした。
舞鶴の松
国道20号を走っていると「舞鶴の松」という案内標識が目にとまりました。急遽ハンドルを切り、しばし寄り道です。萬休院というお寺で参道を登っていくと。奥に駐車場がありました。車を止めると目の前に大きく枝を広げた松が広がっています。その大きさとバランスの取れた姿に圧倒されました。
須玉歴史資料館
明治・大正・昭和の三代にわたる学校校舎が並んでいました。もっとも大正・昭和の建物は外観を校舎に模した公民館やおいしい学校という体験施設です。
明治館は擬洋風の建物で明治8年に建てられたという。外観は洋風だが工法は日本建築の建物です。当時の人々の文明開化への意欲が感じられました。
ハイジの村
明野村のひまわりを見たいと、またまた寄り道をしましたが、ひまわりはにはもう遅かったようです。そこで山梨県立フラワーセンター「ハイジの村」に寄ることにしました。
アニメ「ハイジ」をイメージしたテーマパークでさまざまな花が咲き誇っています。ラベンダーやバラの香りを嗅ぎながら散策。施設とマッチした花壇の作りが楽しめました。
藤村記念館(ふじむら記念館)
武田神社の境内にある山梨県令藤村紫朗にちなんだ記念館です。島崎藤村とは関係ありません。擬洋風建築として保存されています。教育に対する当時の人々の並々ならぬ意気込みが感じられる建物でした。