7月の白根山

平成17年7月下旬  草津から本白根山へ

ベルツ記念館
7月下旬、東京はどんよりした曇り、時々小雨が降るような天候でしたが、いつも通りの出たとこ勝負の気分で、車はスタートしました。
草津温泉の入り口、草津運動公園道の駅に着く頃には青空が見え、ベルツ記念館で小休止をしました。
ゴゼンタチバナ
本白根の登り口まで、車で行くつもりでしたが、白根山のお釜のところで通行止めになっていて、仕方なく、お釜の下の駐車場に入ることにしました。
シャトルバスとリフトを使って本白根へ登り、高山植物とのご対面です。最初に出迎えてくれたのはゴゼンタチバナでした。花も葉も4枚の覚えやすい植物です。
コマクサ
今年も出会うことができました。少し訪ねる時期が遅かったようで、盛りの時の元気がありませんが斜面いっぱいに広がっています。前回よりも個体数も増えているように思いました。多くの方が世話をしてくださっているのでしょう。
この花の名前は?
草の中に、ひときわ目立つ紫の花が咲いています。形はホタルブクロに似ていますが、背が低く、色も紫色です。この花の名前は何というのでしょうか。ご存じの方、お教えください。
淡い色のコマクサも見られました。私のイメージの中にあるコマクサは、こんな優しい色をしているのですが、この斜面にある株は、前出のように赤に近い色のものが多く、こんなピンク系のものは少ないようです。
コキンレイカ(ハクサンオミナエシ)
道の近くの砂礫部分に群生しています。
コマクサに目を奪われていると、緑の中に鮮やかな黄色が目に飛び込んできます。地にしっかり根を張ったような力強く生きている印象です。
シラビソ
さわやかな高原の風に吹かれて歩いていると、ウグイスがそこここで鳴き合っています。すぐ近くにいるようで目をこらして捜しますが、見つかりません。そのときふと目に入ったのがこのシラビソの実です。紫のずんぐりした塊が、枝に並んでいます。なかなかユーモラスな眺めです。
本白根の弓池の湿原
湿原の周りを巡る木道を歩きました。ワタスゲが風に揺れ、赤い葉のモウセンゴケには白い小さな花が咲いています。
一面がコケに覆われた部分には様々な色のグラデーションが見られ、とてもきれいです。しばし見とれてしまいました。