利根大堰

さきたま古墳&利根大堰を訪ねました。   平成16年9月中旬

さきたま風土記の丘
行田市大字埼玉にある「さきたま古墳群」を見てきました。
一帯が広い公園になっていて、だいぶ以前に訪れたときとは趣が変わっていました。古墳自体もすっかり整備されています。将軍山古墳は展示館が設置され、はにわを巡らした容貌になっていました。
駐車場も整備され、古墳群という史跡よりも人々の憩いの公園という感じです。
丸墓山古墳から見た二子山古墳
円墳である丸墓山古墳には登ることができます。数えたら99段あった階段を息を切らしながら登るとさわやかな風が迎えてくれました。
遠くが霞んでいたので見渡す限り平地が続いています。18mほどの高さなのですが、眺望は抜群です。
隣にある稲荷山古墳は前方後円墳の形がよくわかります。
用水の分岐点
利根川に利根大堰が設けられ、ここから武蔵水路、埼玉用水路、邑楽用水路などに分流され、さらにいくつもの用水に分かれていきます。付近一帯にたくさんの用水が見られ、驚いたのは自然河川と用水が交差するところもありました。(サイホンの原理でつながっているのだそうです)
私たちの使っている水がこのように導かれているのかと勉強になりました。
利根大堰
利根川の本流にはこのような大きな堰が作られ、取水のための水量が調整されてていました。
手前の3つに分かれているのが取水口で、ここから行き先が分かれています。
魚道の観察施設
利根大堰で本流が堰き止められているので、その脇に作られているのが魚道です。
その魚道を脇から見ることができる施設がありました。しばらく見ているとこの流れを懸命に逆のぼっていく魚をいくつも見ることができました。調査では今年は1500匹以上のが遡上していったそうです。
利根大堰を川下から
堰き止められた本流は、流れを調整され、また本流に戻ります。
波に合わせて堰をピチャピチャとこぼれ落ちる様子が見られました。いつもこのように穏やかな流れだといいのになぁと、先の台風の被害を思いました。