仙台・出羽・酒田

平成16年8月中旬

仙台七夕
話には聞いていた仙台七夕に初めて行きました。市内は大型のバスが至る所に止まっていて華やいだ雰囲気です。いろいろ探してやっと車を止め、見物に。中央通り商店街と東一番丁商店街の通りが大きな飾りで埋め尽くされています。規模の大きさに驚きました。「短冊・紙衣・折り鶴・巾着・投網・くずかご・吹き流し」という七つの飾りがあるそうで、一つ一つに意味が込められていることを知りました。
青葉城趾
少し前までテレビで何度も目にした銅像にも会ってきました。仙台の街を見下ろす高台にあり、「ここから天下を考えていたのか」と妙に納得してしまいました。
七夕祭りがこんなに盛大にできるのも、街の規模が大き過ぎず、小さ過ぎず、ちょうどいいからだと思いました。
湯殿山
仙台から山形道に入り、出羽三山の一つ湯殿山に向かいました。通行料を払って、大きな鳥居のある参拝口まで行きます。そこに車を置き、参拝バスでさらに登りました。その後は徒歩数分でご神体の前へ。お湯を吹き出す岩がご神体だそうで、裸足になりお祓いを受けて参拝します。
帰りはバスに乗らず、山の植物を眺めながら下りました。
田麦俣の甲造り多層住宅
昔は出羽三山参りの参道筋だったそうでにぎやかだったところのようです。しかし、その後は養蚕を行う山村として続いてきたようです。中を見学させてもらいました。一階は生活と作業の場、三階では養蚕が行われていたようです。雪の深い中での様々な道具が展示されています。屋根の形が堂々としていて甲造りというのだそうです。
出羽山・五重塔
杉木立の中を進むと、木々の間から白木造りの五重塔が見えてきます。厳かな雰囲気が感じられます。彩色されていないからこそ、その存在感に圧倒されます。この塔の脇を出羽山への道が続いています。山岳信仰の人々が、こんな静かな森の中を心穏やかに登っていたのだなと、しばし時を忘れました。
三川町 道の駅「庄内みかわ」
とても清潔に管理された道の駅です。近くに「なのはな温泉・田田」があり朝6時から入浴ができます。また、スーパーマーケットが駐車場に隣接し便利です。
朝起きてみるとたくさんの車が泊まっていて、結構有名なのかもしれません。
酒田・山居倉庫
庄内米の積出港として賑わった酒田の歴史をいまに伝える山居倉庫。現在も米穀の貯蔵倉庫として使われているそうです。「酒田夢の倶楽」という施設があり、西の堺に並ぶ商業都市酒田の様子を知ることができます。
山居倉庫の後ろ側のケヤキ並木
白壁土蔵造の12棟の屋根は二重構造で、倉の内部は湿気防止構造になっている。表面は黒く塗られた板壁のような倉庫だが、裏に回ると白壁土蔵造り、二重屋根であることがよくわかる。
また、大きなケヤキに囲まれ雰囲気のよい佇まいである。この木の根を守るために、隣接している駐車場は現在使えないとのこと。
笹川流れ
山形からの帰りは、関越道を使うこととして、海沿いを走りました。広い砂浜はありませんでしたが、たくさんの海水浴場があり、路上駐車の車がいっぱいでした。笹川流れという美しい海岸線を走り、天然塩を作っているところを見学しました。
高速に乗って気づいたのは、群馬ナンバーの車の多いこと。群馬からは海水浴をするには太平洋側に行くより、日本海側の方は近いことを再認識しました。