信州ひと巡り
海野宿 〜 白樺湖 〜 下諏訪 〜  平成15年11月下旬
海野宿
中央高速道を東部湯の丸で降りて10分ほどのところにある「海野宿」古い街道の面影を残した建物群が保存されている。
街道の脇に小さな流れがあり、目を楽しませる花々が植えられている。これらの住居は現在も使われているもので、車庫などは建物の裏手に置かれ、歴史的建造物群の景観を守っている。楽しい散策の道である。
白樺湖
この季節の湖は静かである。観光客の姿もほとんど見えず、商店もほとんど閉まっている。しかし、草枯れの山と青空の対比、静かな湖と、凛とひきしまった空気、なかなか趣がある。
と、景色を見とれていたが、あまりの風の寒さに、あわてて車の中に避難したのも現実でした。
尖石の「仮面の女神」
尖石縄文考古館に展示されている。尖石遺跡群から出土した「縄文のビーナス」は有名だが、同じくこの近辺から出土したこの土偶はその造形の豊かさから、「仮面の女神」と愛称がつけられている。堂々とした下半身、縄文の人たちの精神世界を表しているのかもしれない。なかなか見ごたえのある土偶である。出土したものを修復した本物が展示されている。
尖石(とがりいし)
地名の起こりとなっている、尖り石。現在の考古館へ通じる道から少し沢へ降りた位置にある。名のとおり、先が尖っている自然石である。所々に物を磨いたような痕跡が見られる。この付近から遺跡が数多く出土したことから、人々の信仰の対象になっていたようである。
下諏訪、儀象堂(ぎしょうどう)
諏訪湖のほとり、秋宮近くにある時計の博物館。時計の仕組みについての展示や精工舎(セイコー)の古い時計が展示してある。
ここの中庭には中国の水運儀象台原寸大復元模型が動態展示されている。写真はその内部の様子。実際に内部に入って見学できる。
また、ここの工房ではオリジナル時計の製作が体験できる。
私はセイコーではなく、Gisyodoブランドの時計を手に入れました。
夕焼けに映える富士
国道20号線を上ってくると、道路のアップダウンにより、富士山の姿が目の前に現れたり隠れたりする。道の駅「信州蔦木宿」を過ぎた辺りで、突然、裾のほうまでしっかりと見えるところがあり、感動する。しかし、走行中で車を止める場所を探しているうちに、富士山は隠れてしまった。この道は、ほぼ富士山へ向かって走ることになるので、何度となくその美しい姿を見ることができる。夕暮れ時の走行は最高の景色である。(ちなみにここは富士見町でした)