銚子 息栖神社・屛風ヶ浦   平成29年10月中旬


息栖神社
茨城県鹿嶋市の鹿島神宮、千葉県香取市の香取神宮とともに東国三社の一社です。
古い歴史を持つ神社のようで、鹿島神・香取神による葦原中国平定において、東国への先導にあたった神がまつられているようです。やっと3つの神社を参拝することができました。
この神は海から来たとのことで、一の鳥居は利根川につながる水面に面しています。その両脇には忍潮井という2つの(男瓶)(女瓶)があり、淡水が湧き出しているとのことです。工事によって位置は変わっているようですが、水運と水とが結びついた人々の暮らしの様子が偲ばれるところでした。
千葉科学大学の隣にある銚子マリーナの駐車場に車を止めさせてもらい、屛風ヶ浦の散策路を歩きました。入口に伊能忠敬が富士山の方角を観測したという記念碑がありました。この場所が富士山が見られる最東端なのだそうです。
銚子から旭市にかけて海岸線に連なる断崖絶壁、海食崖を、屏風がそそり立っているように見えることから「屛風ヶ浦」というそうです。以前行った旭市の飯岡漁港のあたりまで10kmも続いているようです。
高さ60mとのことでしたが、そばを歩いた感じではその高さは感じられませんでした。
ここに表れている地層が、東京の方では地下深くに続いているそうで、表面の関東ローム層は、赤土としてなじみ深いものでした。
ここがジオパークとして指定されているのも、地球の内部の様子が一部分でも見られるので納得できました。
波による浸食を永年にわたって受けてきたことで、このような地形が出来上がったので、ドーバーの白亜の断崖になぞらえて、「東洋のドーバー」とも呼ばれているそうです。
あいにくの天気で、霞んでしまっていますが、浸食崖がずっと続いている景色は風情があります。
波打ち際では水鳥たちがたくさん群れていました。