横瀬二子山を登る

平成23年12月中旬

今回の登山はこんなトンネルから始まりました。
場所は「道の駅果樹公園村あしがくぼ」の建物の裏手。西武秩父線の線路をくぐるトンネルです。
一歩を踏み入れるのにも勇気のいる登山口です。
二子山は西武秩父線芦ヶ久保駅の南側に二つの峰が並らんでいて雌岳770m雄岳882mの山です。
秀山研のページに俯瞰図が載せられていたので、参考にさせてもらいました。おおむね4時間のコースと見積もって道の駅からスタートしました。
登りは沢筋を通るコースです。日があたらない道には霜柱が長く成長していました。
最初は急な坂を息を切らせながら昇ることになるのでしんどく感じますが、登り切ると緩やかな道に出ました。
道には登山レッスンの看板があり、持ち物や歩き方、服装の注意などきめ細やかな指導事項が書かれていました。
沢の流れる音を聞きながらのんびり歩き、林間を抜けて歩きます。それなりに道が整備されているので鳥の声に耳を傾ける余裕もありました。
北の斜面を登っているので太陽の光が届くところに出るとホッとします。
二子山までの行程の約三分の一ほどのところに水場がありました。ここでひと休憩。汗をかいてきた服装を整え、これからの登りに備えます。
水場から先は足元の悪いガレ場を歩き、沢を外れて雌岳の尾根に出ます。そこは周りが急に開けた気分爽快。尾根づたいに雌岳に登ります。最後はロープが設置してあり両手を使って登る急斜面でした。
雌岳から一度コルに降りて雄岳に登ります。人一人通れる細い道を両手で岩や木の根に掴まりながら登り切ると雄岳の山頂です。
(急な斜面では登ることが精一杯で写真を撮っている余裕がありませんでした)
北側の斜面には雪が残っていました。登山道のあちらこちらにも氷があり、気をつけて登らないと滑ります。
晴天でも寒さの厳しい中でしたがたくさんの方が登山していました。高齢の方も多くその元気さに驚かされました。
二子山雄岳山頂からの武甲山山の姿です。
石灰岩を採るために削られている段々部分に雪が積もっているのが見られました。
雄岳の山頂付近は広場になっていてゆっくりできます。
下りは雌岳まで戻り、そこから富士浅間神社を経るルートをとりました。こちらは尾根づたいのコースですのでアップダウンは結構ありますが、日の光を浴びながら気持ちのよい散策が楽しめました。
秩父の街が一望できました。セメント工場や荒川に架かる橋がはっきり見えます。

このコースは距離も長く、下りの急なところもあるので脚を踏ん張り続け、ももがぱんぱんに張ってきます。歩き方に気をつけないと足を痛める危険があります。
最後の鳥居に着き、ホッと一安心です。線路の直ぐ脇にあり、出発と同様にトンネルをくぐって県道299号に出ます。
坂道で緊張し続けてきたので脚がもつれるようになっていました。平坦な道をゆっくり歩くことでクールダウンとストレッチをしたのですが、それでも翌日は筋肉痛がひどかったです。