城峯公園・神社

平成23年11月中旬 冬桜

 城峯公園は埼玉県の北部、群馬県境に位置する神川町にあります。トンネルを越えてすぐを左折し、下久保ダムの堰堤を渡り公園に向かいます。
 公園は山頂付近に作られていて、この季節は公園への道路が一方通行に制限され、道路の片側が駐車スぺーストして利用されています。
 この公園には冬桜がたくさん植えられており、今が盛りです。花が小さくまばらですので春の桜ほどの華やかさはありませんが、紅葉との競演が楽しめます。
 今年は天候が暖かすぎるのか、紅葉の発色がいまひとつよくありません。それでも陽に照らされたモミジがきれいな色を見せてくれていました。
 案内板を見るとこの公園の入り口にある城峯神社の他に城峰神社というところもあり「関東ふれあいの道」のコースも設定されているようです。
 城峯神社への入り口です。神社は郷社とのことでこの地域の信仰を集めており、いろいろな御利益があると書かれていました。
 鳥居の脇には「なんじゃもんじゃ」の木があり5月の短い期間だけ白い花に覆われるそうです。社殿はここから100m程のところにあるようなのでお参りすることにします。
 うっそうとした木々の間に社殿が見えてきます。とても落ち着いた雰囲気が感じられます。
 
 迎えてくれた狛犬はとても愛嬌があります。愛玩犬のような親しみが感じられますが、左右の狛犬の口はしっかり「あ・うん」の形になっています。
 境内には鉄骨で組まれた舞台があり、なんとも不思議な取り合わせでした。
 大きく成長したナンテンがたわわに実らせていました。社殿の荘厳さととても似合っています。縁起物として植えられているのでしょうか。
 社殿の右側に奥社への登山道が設けられています。案内によると約30分ほどの道のりとのことですので行ってみることにします。
 ただし、道は山道ですので足回りをしっかりしていく必要があります。社殿裏の斜面を登り切り、尾根に出るとあとは尾根づたいに一気に登ることになります。
 山道には100m毎に標識があるのですが、無くなっているものもあり注意が必要です。
 途中、山を巻くような広めの道に出ます。その道をのんびり登ることができ、キノコや草花など山歩きを楽しみました。
 
 頂上は視界が開け、直ぐ下の下久保ダムが見渡せます。また榛名山や赤城山方面も望めます。高崎の街並みも眺められました。
 神社からここまで葯35分ほどで着きました。ほとんどがけもの道を歩くような登りですが、眺望を楽しめたことで疲れは吹き飛びます。
 城峯神社奥社。
質素な佇まいですが、森の雰囲気と一体となって厳かさを感じます。
 奥社の前に下りのルートの標識があったので、それに従って道を下っていくと、登りの時に山を巻く道に出たところに出ました。山を巻くこの広い道が本来の登山道がを横切っていたので、登りの時にはこの道の入り口に気づきませんでした。
 元の登山道と新しい道でルートが混ざり合ってしまったようです。
 帰り道、神社から鳥居のある公園入口への参道で、影が長く伸びています。この季節には太陽の高さもだいぶ低くなりました。