芦ヶ久保 日向山

平成23年6月上旬

 急に思い立って、気ままなくるま旅に出かけました。
高速道に乗ってから行き先を考えます。
この時間からでは遠出はきついので、「近場で」と、秩父を回って芦ヶ久保まで来ました。
 駅前に道の駅があります。ここに車を置かせてもらい、一番近い日向山に登ることにします。
 果樹園村はこの山の南斜面に広がっているという位置関係のところです。道の駅からはカワセミの飾りの付いた案内板が整備されています。
 果樹園村に入るといろいろな鳥の声が聞こえてきました。人家のすぐ近くの大きな木に、このような穴がたくさん開いているのを見つけました。どうやら鳥が開けた穴のようです。どんな鳥に出会えるか楽しみです。
 村の中の車道から離れて山道にはいると風景が一変します。しっかりと手入れをされた林です。木漏れ日がきれいです。
 村の中にはたくさんの木が植えられています。おもしろい木を見つけました。
 ユズリハでしょうか。若い葉が出てきている下の古くなった葉がみんな垂れ下がっています。世代交代をしているようで、黄緑色の初々しい葉と、しおれかけ、葉を丸めている古い葉の対比が何とも不思議な景色です。
 こちらはおもしろい形をした木の実です。ビロードのような細かい毛に覆われた実です。からからに乾いた実が下に落ちていて、その中には種のようなものが入っていました。木の名前を調べてみましたが、まだ見つかっていません。
 武甲山が見えました。すぐ近くですので、石灰岩を掘り出して、山肌が段々になっている様子がはっきり見えます。こうしてだんだんに山の形が変わっていくのでしょう。
 村の中の車も通る道からからいよいよ山道に入ります。
標識に従い、神社の境内を通り抜け、けものよけのフェンスの戸を開けて進みます。
 待ちかまえていたのがずっと続く階段道でした。道が整備されているのは有り難いのですが、階段を上っていくのはしんどいものです。
 果樹園を囲むけものよけフェンスに沿って登っていきます。
日向山(ひなたやま)山頂
広場になっていました。パンフレットには627mとありましたが、ここの標識は朽ちて崩れており、そこに手書きで633mと書かれています。どちらが正しいのでしょう。
広場は木々に囲まれ眺望を楽しむことはできませんでした。
 帰路はまた果樹公園村の中を通ります。この村にはたくさんの種類の果樹が植えられています。まだ、イチゴ狩りができるハウスもありました。リンゴやプラムは小さな実を付けています。キウィフルーツの木には花が咲いていました。大きくて、5cm近くもある存在感あふれる花でした。
 桑の実が色づいていました。枝にたわわに実っています。これは実を採るために栽培しているのではないでしょうが、この村の果樹の種類の多さには驚かされます。
  ムラサキダイコンソウのような花です。山の斜面にひっそりと咲いていると見とれてしまいます。
 この花もまだ名前がわかっていません。ツリフネソウやオダマキのように、花の後ろにぴーんと伸びた筒状の部分を持っています。小さな花ですが群れを作って咲いているのはきれいです。
 条件がよいのでしょうか。ヘビイチゴが大きな実になっています。ウズラの卵ほどもあります。色も鮮やかで、いわむらかずおの絵本に出てくるネズミたちなら御神輿にして担ぎ回りそうな豪華さです。