伊豆が岳 

平成22年7月下旬

涼しさを求めて、伊豆が岳を登ることにしました。
正丸駅の売店で駐車場を借り、身支度を調えます。線路をくぐるトンネルを抜けると、大蔵集落への道が続きます。
道ばたでハンゲショウが出迎えてくれました。
安産地蔵尊を通過し、正丸峠との分岐点から山道に入ります。この分岐には「ハチに注意」の大きな看板があり、一瞬入ることをためらいます。
この道は沢に沿った道で、せせらぎの音を楽しみながら歩けました。
五輪山の手前は「胸突き八丁の休みどころ」という表示があり、そこで一休みをして、ロープを頼りに一気に登らなくてはなりません。
登り切ると尾根筋の道に出て、五輪山の広場にでます。
苦しい登りの途中でヤマユリが一輪咲いていました。そのあでやかさな美しさに気持ちがほっとします。
伊豆が岳の山頂に着きました。標高851mです。
伊豆が岳の最後のとりつきは男坂と女坂がありましたが、男坂は落石が多く、閉鎖されています。女坂は道が流されていて歩くのが困難になっていました。男坂女坂の分岐から女坂方向に少し進むと新たに開設された道があり、結構急なのですが男坂の上に出ることができました。
伊豆が岳はチャートが至る所に露出しています。
頂上は狭いのですが、少し下のところが小さな広場になっています。
蝉時雨を聞きながらしばし一休みです。
涼しさを求めてきたのですが、洗濯したようにシャツはびっしょり濡れています。水分補給も大量に必要でした。
下山は五輪山から正丸峠方面に進み、途中から「かめ岩」「ふたご岩」方向へ分岐し、往路の沢道へ出るルートをとりました。
途中で木の皮が剥かれているところを見かけました。鹿なのでしょうか。自然の気配を感じました。
木々に囲まれた湖に見えませんか?
切り株の上に苔が広がっています。この小さな中に大きな自然ができているようです。
ミズヒキのように茎の先に小さな花がたくさんついています。葉が3つまとまって(3裂のように)います。
花の大きさは3mmほどでしょうか。接写してみるとマメ科や蘭の花のようです。この植物の名前はまだわかりません。
ウバユリ?
ヤマユリのような華やかさはありません。開き方も今ひとつです。葉は大きく百合の葉とは思えないほど大きく、茎の下の方で枯れ始めています。
葉がない=歯がない=>姥 という連想でこの名が付いたようです。
正丸駅への上り階段です。
斜面に斜めに階段が設置されています。歩行には支障はないのですが、見ていると異様さを感じます。こうして写真にしてみると手すりを中心にして階段面がねじれているように見えますね。