水温む 千倉へ
東京湾アクアラインからの眺めは、春霞のようであまりすっきりとはしていませんでした。対岸にある工場の煙突から水蒸気が真っ直ぐに立ち上っています。ほとんど無風のようです。
以前、ここを通ったときは風が強く、ハンドルにしがみついていたことを思い出します。
春の陽射しを浴びて、のんびりドライブができそうです。
千倉の海はおだやかでした。陽射しも暖かく、上着もいりません。磯遊びには最適な天候です。
この時期には、もう店じまいされていると思っていたのですが、いくつかの畑では花摘みをさせてもらえました。
すでに、抜き取られたり、枯れてしまっている畑もありましたが、種類によってはまだまだ、瑞々しい花が咲いています。
畑に入ると花の香りに包まれます。ストックの畑では色別に作られた畝ごとに花選びをしました。10本300円という安さで、よりどりみどり、心を満たされるひとときを楽しめます。農家の方と話をしながら、どんな花を選べばいいかなど教えてもらうのも楽しいものです。
ポピーも鮮やかな色で咲いていました。咲いている花は「色見本」とのことで、花摘みはまだ咲いていないつぼみを摘み取るのだそうです。こちらは15本300円とのことで、部屋の中をポピーの花だらけにすることもできそうです。
すでに花作りを終えてしまった畑にはタンポポが咲いていました。自然に生えてきたもののようですが、ことらも可愛らしくきれいです。
タンポポの群落です。畑ですので肥料が効いているのでしょうか、一面にタンポポの黄色が広がっています。
海岸の岩場の間にイソギンチャクを見つけました。赤い色をしています。波の動きに揺られて触手を動かしています。
水の中に手を入れても冷たさを感じません。水温む季節になってきたようです。
こちらは別の色のイソギンチャクです。岩場を歩いているといろいろな生き物に出会えます。ヤドカリが動いていたり、小さな魚も見えました。ハバノリが生えているところもありました。暖かな風に吹かれながら磯遊びを楽しみました。

平成22年3月下旬