千本松漁港(沼津)

平成21年12月中旬

青空が見え始め、寒さが緩んだ一日、沼津を目指して車を走らせました。
伊豆への入り口として何度も通った沼津ですが、ゆっくりと歩いたことはありません。今回はここの漁港を目指します。

途中、いくつかの場所で富士山が顔を見せてくれました。真っ白に雪を被り、輝いています。ルートの中で少しずつ違う富士山の景色が楽しめました。
ゆっくりと家を出たので、港に着いた頃には海鵜も朝の食事を終えて、羽を乾かしているところでした。
太陽に向かってときどき羽を広げゆっくりとしています。ときどき若い鵜でしょうか、獲物の魚を奪い合って追いかけっこをしている姿も見かけました。
今日の海は静かです。対岸の大瀬崎や伊豆の山々も見えています。
海鳥たちが群れを作って飛び交い、12月とは思えないような暖かさになりました。
ここからも富士山が見えます。手前の千本松原の海岸線と真っ白な富士、それを横切っている雲の流れ。なかなか絵になるような景色です。
この千本松港は水門に区切られた陸の内側に作られています。漁港は魚市場に直接水揚げできるように配置されています。そして魚市場の二階には見学者のためのコースが設けられていて、セリなどの様子が見られるようです。

駐車場は有料のところもあるようですが、10時から22時までは魚市場の業務が行われていないので、市場の周りに駐車することが出来ました。
市場の周りには、食堂や干物店、鮮魚店、土産店など観光客相手の店が軒を連ねています。手頃な値段で食事が楽しめました。
港と外海を区切る水門は展望台を兼ねています。100円の入場料を支払い、エレベータで展望室に上がると、この辺り全体が眺望できます。

見学を楽しんでいると、係の方がきて、天井を指さしました。何だろうと、その指さす方を見ると七色のイルミネーションが点滅していました。海面に反射した光が分光し、七色に天井に映し出されているのでした。自然現象ですので見られて「ラッキー」なひとときでした。(動画はこちらから