川越市・伊佐沼
シルバーウィークの一日、高速道に乗ろうとしたら、大変な渋滞。そのため近場での散歩になりました。
伊佐沼は埼玉県最大の自然沼で昭和初期までは新河岸川の源流だったところです。南北約800m東西約200mの方形の、周囲2kmほどの一目で見渡せる広さです。周囲には遊歩道が整備されて自転車で回ることができました。(一部は車道のみのところがあります)
沼の一部にはハスが群生していました。花の季節には、さぞきれいに咲いたことでしょう。訪ねたときには、蓮の実が茶色くなっていました。
沼の中の浅いところにはシラサギがたくさん餌をついばんでいます。コサギ、チュウサギ、ダイサギと言うそうですが、大きさの異なるシラサギが一緒に見られます。
蓮の実の落ちた後に、トンボがとまっていました。風に揺れる中でじっと枝にしがみついています。
この沼の周囲には「伊佐沼公園」や農産物販売所、民家などがあります。また、一部には田んぼが広がったところもありました。きれいな黄金色に実った稲が風にそよいでいる景色は、なかなか見事です。
ゴイサギと思われる大型の鳥が獲物をねらっています。じっと水面を見つめています。自然の沼だからこそ豊かな食物連鎖が保たれているのでしょう。
すでに稲刈りの終わった田んぼには、かも類の鳥が餌をついばんでします。椋鳩十の「大造じいさんとガン」で、残雪が仲間が餌を食べているときに周囲を警戒して、仲間を守っている場面を思わせるような状況でした。
シラサギの島。
コサギがたくさん集まっています。皆、じっとしています。この島は餌を採るところではなく、休むための場所のようです。
こちらはカモが一列に並んで、ひなたぼっこです。同じ方向を向き、じっとしています。まだ寒いという季節ではないのですが、日を浴びることが必要なのでしょうか。
沼の脇にある駐車場から橋を渡ると「冒険の森」へ行くことができます。木漏れ日の下でのんびり昼寝をするのは気持ちのいいものです。
小さな沼なのですがいろいろな楽しみ方のできる公園エリアでした。

平成21年9月中旬