平成21年7月下旬

世界遺産に登録されている、五箇山・白川郷に行きました。

五箇山(富山県)
菅谷集落は川を隔てたところにあります。昔は橋がなくこのように対岸と結んだ綱を使って、かごに乗って渡ったようです。
今は観光地として多くの人が訪れる五箇山ですが、この建物は現在も住居として使われています。
山深いなかに佇む姿は本当に美しく思いました。右の建物の屋根は半分を最近葺き替えたようで色が変わっています。日々の手入れもさぞ大変なのでしょう。
合掌づくりは幾層にも別れた構造になっていて、建物によっては5階になっているものもありました。
この建物は資料館として内部を見学することができました。2階部分は茅葺きの部分が壁となっている様子を見ることができます。
集落の景観を守るため、こんなところに駐車場が作られていました。傾斜地を利用し、上を草原で覆っているので、気をつけてみないとわからないようになっています。日常生活には車は必需ですが、家の前に駐車するのは合掌造りとミスマッチです。このような配慮があり、世界遺産の集落が守られているようです。
白川郷(岐阜県)
五箇山から車で30分程のところです。県境がとても入り組んでいて橋を渡るごとに県が変わっていました。

こちらは規模が大きく、村全体が観光地になっています。村のすべてが合掌造りというわけではありませんが、撮影ポイントを考えるととてもいい絵を撮ることができました。
茅の収納所
屋根の葺き替えは数年おきに行われるようです、
しかし一時に大量の茅を準備することは難しいことです。集落の中にはこのような茅を保存するところがありました。ここでも合掌造りを保存するための取り組みがなされているようです。
白川郷ではいくつもの建物が資料館として見学することができます。
その一つ和田家資料館では、内部の構造が展示されていました。釘などを使わず、わら縄と蔓性の植物で括られている様子がよくわかります。このような柔構造だからこそ長い年月に耐えてきたのでしょうか。
餅の花
色づけした餅を小さく切って、木の枝に差してありました。寒い冬を過ごした後で、このような華やかな部屋飾りは春の訪れを希求する人々の気持ちをそのままに表した造形です。
白川郷のせせらぎ駐車場は集落と川を隔てたところに設けられています。直接、村の中の駐車場に入ることもできるようですが、対岸の駐車場に車を置き、吊り橋を渡って村を訪ねる方が雰囲気があると思います。
御母衣ダム
行程の途中で、不思議な景色に出会いました。大きなダムでした。
コンクリートで固められた堰堤ではありません。たくさんの石を積み上げて作られています。圧倒される存在感です。
道の駅「ななもり」
高山の街を散策したかったのですが、夕方になってしまいましたので、高山の手前約10kにある道の駅を使わせてもらいました。高山西ICの入り口にあるのですが、夜間は通行する車も少なく、とても静かでした。ただ、周りには商店がなく、高山まで買い出しに行きました。
そして、翌朝、改めて朝市の散策を楽しみました。
合掌造りの集落を訪ねて