円空仏を訪ねて

平成21年7月下旬

高賀神社 円空記念館
美濃ICから1時間程の山の中にある神社です。
山の麓に御神水の湧き出す遙拝所があり、そこに車を入れてしまいましたが、話を聞くと記念館はずっと奥の山の上とのこと。すれ違いが難しそうな細い山道を登り、やっと到着。円空さんの仏像を思わせる建物でした。
妖魔「サルトラヘビ」退治
この高賀神社は頭が猿で、身体が虎、尾が蛇の妖怪を退治したという伝説のある神社だそうです。
子どもたちの作品
円空記念館には1本の木を縦に3つに割り、そこに3仏を彫った仏像などがありました。
仏像の撮影は禁止でしたが、地域の子どもたちの彫った彫刻が展示されていたので写真に撮りました。
木っ端を使った彫刻ですが、のびのびとして円空さんの仏像を思わせる作品でした。
穏やかなほほえみ
目の表情や顔つきがどこか円空仏に似ています。
最近は円空仏が話題になっていますが、地域の人々にとっては人形として遊んだり、川遊びの浮き代わりとして使われたりしたとても身近なものだったようです。
記念館の展示
円空は日本全国を旅し、仏像を彫ることを修行としていたようです。どの仏像も大変にスピード感があり、迷うことなく一気に彫り上げられています。
写真展示で各地の円空仏が展示されていました。
関市 弥勒寺
円空が開基した寺で、こちらは再建された現在の弥勒寺です。入り口には現代の円空仏が出迎えてくれます。本堂の中にも人々が彫り上げた仏像がたくさん安置されていました。
弥勒寺円空館
地域に残されている円空仏を展示しています。
円空の残した多くの像を系統的に見ることができるよう工夫され、時代と共にその作風が変わり、後年に多く作られた護神像によって、円空が本当に作りたかった像に到達していることがわかります。 
弥勒寺の跡
円空が興した弥勒寺は今は礎石だけが残されています。静かな境内を散策すると当時の寺の様子が想像できます。村の人々共に日々、仏像を彫り修行を続けていたのでしょう。
もやに霞む長良川
弥勒寺のすぐ前は長良川です。この近くで鵜飼いが行われるそうです。川からもやが湧き上がり、幻想的な雰囲気でした。
豊かな自然の営み
シラサギが餌を探していました。じっと水の中を見つめています。そして一瞬のうちにくちばしを差し込み、魚を捕っていました。
入定塚
円空は自らの死期を悟ると、長良川の脇に場所を決め入定したとのことです。今は入定塚が置かれています。
帰路にお世話になった道の駅蔦の湯
小淵沢ICの近くで、街道沿いですが反対側には川が流れています。なにより気に入っているのは小型車の駐車場がこの写真のように草が生えるようなブロックになっていることです。