1Watter17を購入した時に、UPGRADEとして最新の基板をもらいましたので、もう1枚PCBが手元にあります。どんな部品を活用して組み立てるか楽しみです。
80mバージョンは当初のVOXでは国内のバンド割り当てに合っていませんのでこのままでは使いづらいものになります。是非ともDDSを活用したいバンドです。
しかし、そのまま接続してもうまく出力が出てくれませんでした。DDSからの信号を簡単なアンプで増幅することで1Wの出力を得ることができました。
初期のバージョンではC44の両端から信号を取り出す。
キーヤーチップはバージョンアップが行われ、現在はバージョン4になっています。 機能もそれ毎に異なっています。ここで示すのはVer4に準じています。 なお、1Watterの所有者にはVer4のチップのみの販売もしてくれるようです。 |
「E」or「T」:Elekey & Straightkey
「M」:Memory Enter "dit" then 「1~3」 "dit" letter "dit" letter ・・・「AR」
「R」:Change Paddle 「P」or「X」
「S」:Speed set 「0~4」 then 「0~9」 => "?" error or "R" ok
「F」:Sidetone Freq 「0~9」 => "?" error or "R" ok
「V」:Keyer Ver
「X」:Tune mode Stop=> Key or Paddle
私は30mバージョンを製作しました。オリジナルのVXOは22.1184MHzのXtalを使っていて、中間周波数を12MHzとしているので、10.101~10.119MHzほどを動かせるようになっています。
製作マニュアルが詳しく書かれているので、特に迷うことなく、半日ほどで機能テストが出来る段階まで組み上がりました。このマニュアルを邦訳pdfしたものがありますので、宜しければ活用してください。
回路などについてはサービスマニュアルpdfが提供されています。
20mバージョンを組み立てました。S/N199です。偶然にも初期バージョンの最後のキットが手に入りました。この後、いろいろと改良が行われ、現在はバージョン3となっています。
初期バージョンではキーヤーがVer0でATtuny13Aが使われています。部品も多少異なります。外見では終段のヒートシンクが違っています。
組み立てるに当たり、バンドパスフィルターの定数を変更するなどバージョンアップの情報を元に多少手を入れました。キーヤーICもVer4に換装しました。
11.0592MHzという水晶を妙楽堂電子パーツショップで見つけました。5個で80円という安さです。しかし、これを使うことで大いに手間取りました。VXO回路が思い通りに動作してくれないのです。この水晶は柔らかさが少ないようです。どうやらVOXとして動作させましたが、可変範囲がとても狭く
21,053~21,057MHzとなってしまいました。
バンド依存の部品の他は、ユニバーサル回路の部品を参考に、手持ちのものを使っています。終段のヒートシンクがありませんので、目玉クリップを代用しています。出力は1Wを得ていて、受信もそこそこ、オリジナルキットと変わらないと思います。
Kits and Parts dot comからはキットの他に、基板のみの販売もおこなわれています。手持ちの部品を活用すれば、自分の構成でリグを組み立てることができます。
周波数関係を変更し、10MHzの水晶でフィルターを構成し、VXOを11MHz帯にしたものを作ることにしました。回路は1W15のものを使わせてもらい、周波数に依存する部分の定数を変更します。
18MHz帯のキットを変更することなく組みたてました。このバージョンはあまり人気がないのでしょうか、#287というシリアルナンバーでした。そのため、基板は現行のユニバーサル版ではなく、一部修正をする必要があります。
組み立ては何のトラブルもなく順調にできました。調整もスムースで1Wattの出力を得ています。周波数の可変範囲は18.069~18.087MHzとなりました。
今回はよりコンパクトにするために、YM-115というタカチのケースを使いました。左の写真の下側がYM-130を使ったもの、上が今回の小型化したものです。厚さが20mmとなったことでだいぶ小さく感じます。
基板を入れるとスペースがほとんどありませんので、コネクタやVRの配置をよく考える必要があります。
オリジナルの1W160は1.8MHz帯のVXOが入っています。国際バンドとしてはよいのですが、国内では1.9MHzが主に使われています。そのため、DDSによる動作が必要になります。
具合のよいことに、1Watter160も中間周波数が10MHzの構成になっています。そのため、DDSの出力は80と同じオフセットで、周波数を設定することが出来ます。
DDSからの信号をアンプを入れて増幅する
DDSを親亀・子亀形式で使用します。DDSのエンコーダで周波数がコントロールできますので、広い範囲での運用が可能です。
オフセットの値を変えることで、他のバンドでも使用できます。
DDSと1Watterとの接続にはステレオプラグを使いました。1本が発振信号で、もう1本がRITに使う1Watterからの信号です。
DDSから発振出力だけでなく、12Vも供給するようにしました。こうすると、電源関係の扱いが便利です。
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このシリーズはVXOを使って安定度を高めているのですが、如何せん、周波数範囲が狭くなります。特に、JAで使う場合、よく使われる範囲がUSAと異なるので不便です。
そこで、VXOの代わりにDDSを使うことにします。
VXOの発振に使っているMPSH10をソケットで取り外せるようにしておき、そのエミッター(真ん中の足)にDDSからの信号を入れるようにします。
また、XMITの信号をデジタルトランジスタで変換し、送信時にGNDにレベルの下がる信号を取り出せるようにします。
DDSにはKEM(貴田電子)のものを使いました。送信時にGNDに下がる信号をDDSに取り込むことで、RITとして働かせることができます。
バンドによってはNE602Aへの信号レベルの調整が必要な場合があります。私の30mの場合、1pでは小さすぎたので、DDS使用時には7pになるようにしました。
このキットは手作り感たっぷりなのです。送られてきた荷姿からして、同じような部品で迷わないように細かくビニール袋に分類されています。それが紙袋に入っているのですが、手書き文字でシリアルナンバーが書かれています。同じ番号がコイルの線材とPCBの入っている袋にもシールで貼り付けられています。
このキットはバーションアップが行われているので、その管理番号として使われているようです。
1W40のVXOは7020~7039kHz辺りに設定されています。国内では、もう少し低い周波数での交信が盛んですが、和文をするならこのままでも使えそうです。
DDS Amp
Q4の真ん中のピンにDDSからの信号を入れる
新しいバージョンではXMITを取り出す端子がある
MPSH10にソケットを使い、取り外せるようにする